こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
今回は、私が長年スクールで歌を教えていた時に、出会ってきた生徒さんの悩みで一番多かった【音痴】についてお伝えしていきたいと思います。
音痴とは?
突然ですが、あなたは自分が音痴だと思い込んでいませんか?
「私は音痴なんです」
という方のほとんどが、音痴ではありません。
音痴というのは、音を完全に外して歌ってしまい、ずれていること自体を自分で気づいていないことです。
そもそも、自分の声は自分の中で聞こえている声と、外で人が聞いている声は違います。
その違いについては、録音して自分の本当の声を聞いてみるとよくわかるでしょう。
なので、本当に音痴の場合は、他人に言われて初めて気が付くことが多いようです。
私がこれまで出会った生徒さんは、音痴ではなく、音が少しずれてしまったり、メロディラインが上がったり下がったりするときに、ピッチ(音)が不安定になることが多く、それを音痴だと悩んでいる人がほとんどです。
ということは、音痴ではありません。音痴ではない人は、音がずれたことを自分で気づいている人が多いのも特徴です。
そういった人の場合は、発声練習で、ピアノの音に合わせることにより、徐々に音の感覚が身に付きます。
音を正確に取る練習
音痴で悩んでいる人、音痴ではないけど音がたまに不安定になる人は、基本の音取りの練習をして音感を鍛えましょう。
まずは、真ん中のド(C4)の音を鳴らしてみましょう。
発声とは、ギターでいうならチューニングのようなもので、音を調整する練習でもあるのです。
ドの音を鳴らしながら、ピアノと同じ音で「あ~」と声を出してみましょう。
ピアノの音と同時に声を出してみると、音があっているのか、ずれているのかよくわかります。
最初は、自分の出している声の音がピアノより高いのか、低いのか判断しにくいかもしれません。
おすすめは、専門のトレーナーについてもらい、トレーナーの指導の下、行う方が確実です。
プロのトレーナーなら耳も良いので、今のは、低い、高いなど、あなたが出した声に対して、細かいジャッジをしてもらえるので、確実に音の感覚が鍛えられるからです。
私も、これまでに何人もの生徒さんの音取り発声練習を担当してきました。
はじめは、音がよくわからず自分の出している音に自信がない人でも、何回も繰り返すことで、自分の感覚として音を出せるようになります。
いろんな生徒さんの声を聞いてきた中で、音痴で悩んでいる人に共通していることを見つけたのでご紹介していきます。
音痴だと思っている人の共通点
1 声量がない
音痴だと思い込んでいる人は、自分の声に自信がないのか、恥ずかしさからか声を抑え気味に出す人が多いです。
声量がないことで、高い音も出しにくくなるため、普通に歌うよりも音が上がりきらず少し低い音になってしまったりと不安定になってしまうのです。
そういう人の場合は、音取りというよりもしっかり声を出す発声練習をするだけで一気に解決します。
2 本人の曲をよく覚えていない
これも意外と多いのですが、歌を歌うときは、まず本人の歌を聞いて覚えますよね?
音痴だと悩む人は、本人が歌っているメロディーをちゃんと聞けていなく、あいまいに覚えて歌ってしまっているのです。
なので、その場合は、何回もよく聞いて歌詞も覚えるぐらいコピーすれば必然的に上手くなります。
3 リズム感がない
音痴の人に共通していることは、リズム感がないことです。
歌うということは、前奏があり、メロディに合わせて声を出していくことですが、一番大事なのは歌の土台でもあるリズムなのです。
家で例えるなら、家づくりの一番、土台部分である柱が、リズムです。
そして、その土台がしっかりして初めて音が乗っかってくるのです。
リズムが取れないと、曲に入ることも難しく、どう歌っていいのかわからなくなり、音も不安定になるのです。
音取りの練習とともに、リズム感のトレーニングもすることで、一気に歌が良くなる人が多いです。
以上が、音痴だと悩む人の共通点でした。
全て、ボイストレーニングにより、確実に克服できます。
よく、私はもう年だから・・・とあきらめている声を聞きますが、はっきり言いますが、年齢は全く関係ありません!!
声帯の筋肉は、何歳からでも鍛えることができます。
むしろ、年齢を重ねて、昔より話し声が出にくくなったなぁ、声が常にガラガラするなど悩みが出てくる人にこそ、ボイストレーニングが適しています。
スクールでは以前、70代の女性を担当していました。
加齢による声の不具合は、若いころよりも色々出てくるものですが、トレーニングにより声もよくなり、歌える歌も増えて楽しいという一石二鳥なのです。
音痴に悩んでいる人も、そうじゃない人も、声はいくらでも鍛えられます。
Soulfulカラオケ教室では、カラオケでピアノを使う発声練習にも対応しています。
気になる人は下記のページからどうぞ。