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カラオケが苦手な人も楽しく上手くなれる!カラオケボーカルトレーナーYUKINOのSoulfulなボイストレーニングブログです。

高い声と力の関係

こんにちは。

 

カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。

最近は、すっかり寒くなり冬もすぐそこですね。

 

秋の空は綺麗で気持ち良いです。

 

さて、今回は、高音を出すときに、声帯や体で起こっていることをお伝えしていきたいと思います。

 

高音が出ないという人は、男性女性問わず多いです。

そもそも、高音が得意という人の方が少ないといってもいいでしょう。

 

では、まずは高音を出すときに起こりやすい体や喉の感覚からみていきましょう。

 

高い声を出すときに体や声帯はどうなっているのか?

 

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高い声は、人により音域は多少異なりますが、あなたの中で高いなと思う音を出してみてください。

 

いきなり出すのは、出しにくいという人は、出しやすい高さから出して、徐々に音を上げてみましょう。

 

その時に意識してほしいことがあります。

 

体のどこかに力が入っていないか意識してみてください。

多くの人が、高音を出そうとするときに、喉に力を入れてしまいます。

 

または、肩や首、顎などにも力が入る人もいます。

 

普段出していない声=高い声

 

を出すときには、無意識に体のいろんなところに力が入ってしまうのです。

もしも、あなたが普段何も運動をしていないのに、いきなり走ったら体はどうなるでしょうか?

 

あらゆる筋肉が一気に使われて、筋肉痛になるでしょう。

使い方を間違えると、けがをしたり、どこかを痛める可能性もあります。

 

声も全く同じで普段使っていない声を出すには、声帯の周りにある筋肉を使うことになりますが、その筋肉は普段使われていないため、十分に鍛えられていないので、結果、体のあらゆるところに力を入れることで声を出そうとしてしまうのです。

 

ということは、高音を出すときに喉や、肩などに力が入ってしまう人は、高音に慣れていないということです。

では、高音を正しく出せているときはどんな感覚なのか見ていきましょう。

 

高い声を正しく出せているときの感覚

 

 

声帯の仕組み

 

 

声は、声帯にある二枚のひだが振動することで音となり作られるものです。

声帯のまわりには、様々な筋肉があり、声を出す際に使われています。

声帯を耳鼻科などで直接見たことがある人はわかると思いますが、通常の呼吸時には声帯は開いています。

声を出しているときは、声帯は閉じます。

 

声帯は、低い音を出すときは、長さが短くなり、高い音を出すときには長くなります。

 

つまり、高音を出すときは、声帯の2枚のひだがピンと張った状態で、長く伸びて閉じているのです。

イメージとしては、輪ゴムをぴんと伸ばした感覚です。

 

では、そんな声帯の仕組みを知ったところで、正しく高音を出せているときの感覚はどんな感じなのか?

気になりますよね?

 

答えは・・・・

 

楽!!

 

えっ??

何!?どういうこと?って思ったそこのあなた。

 

高音は、正しく出せると楽なのです。

つまり、体に余計な力が入らずに、楽に出せている状態が高音の感覚なのです。

 

冒頭で、高い声は普段出さないから、声帯の筋肉が慣れていないためにいろんなところに力が入るとお伝えしましたが、逆に考えると、声帯周辺の筋肉をきちんと鍛えておけば、高音を出しても、しっかりと声帯の筋肉が使われるので、余計な力は入らないのです。

 

高音とお腹の力

 

 

高い声を出すときに、お腹に力を入れて!とか、お腹で踏ん張って!

など、よく聞く言葉ですが、歌初心者の人がこれを安易に行うと、お腹どころか肩や首などの上半身全てに力が入ってしまうことになります。

 

なぜなら、お腹だけに力を入れるのは、難しいからです。特に上半身は力が入りやすいので、無意識に肩が上に上がっていたり、がちがちに固まってしまう人も多いのです。

 

力ががちがちに入った状態で声を出すと、その力が邪魔をして声が詰まってしまったり、声がひっくり返ったり安定しません。

 

高音に限らず、発声に必要なのは、脱力なのです。

 

例えば、野球でボールを遠くに打ちたいというときに、腕や手などすべてに力を入れていると、ボールは意外と飛ばない。

逆に、腕や肩など力が入っていない状態で、打つとスコーンと遠くに打つことができます。

 

スポーツと歌はとても感覚が似ています。

 

大事なのは、打つ瞬間に一気に力がかかることで、力強いボールになること、声で言うなら、高い声を出す瞬間に力が入ります。

 

力というのは、肩など体の表面的な力ではありません。

声帯周辺の筋肉です。

 

先ほど、お伝えしたように、高音は声帯がピンと長く伸びて、閉じることで出ます。

なので、高音を出すときに必要なのが、声帯をピンと張って伸ばす力なのです。

 

その時に働く筋肉を鍛えることが最も重要なのです。

声帯を鍛えるというのは、声帯そのものを動かすため、声帯周りにある筋肉を鍛えるということです。

 

声帯周りの筋肉には、声帯を閉鎖する筋肉や、伸ばす筋肉などがあります。

 

それらをどうやって鍛えるのか?

それは、足の筋肉と同じように使うことで鍛えられます。

 

高音を出すには、発声練習が一番なのです。

高音を出すことで、声帯まわりの筋肉が鍛えられ、余計な力を使わなくても出せるようになるのです。

お腹も高い声を出すときに瞬時に力が入る感覚です。

ただ、力と言っても、勘違いしがちですが、ものすごい力を入れるわけではありません。

 

感覚としては、誰かに横から押されても倒れないように立つときに、お腹に少し力がかかっているぐらいの感覚です。

 

これまでにレッスンで、歌うときに、がちがちにずっとお腹に力を入れて歌っている生徒さんをたくさん見てきましたが、ずっと力が入っていると、呼吸もできず、どんどん苦しくなり声も伸びがない声になってしまいます。

 

大事なのは、

体は、余計な力を入れず脱力した状態で、高音を出すときに声帯の筋肉とお腹を瞬時に使うことです。

 

言葉でいうのは簡単ですが、発声は何より、地道なトレーニングです。

一人で発声練習もできますが、間違った発声をしている場合は喉を傷める危険もあります。

可能であれば、トレーナーの元で発声を行うと、より早く高音発声を出すことが出来て声帯周辺の筋肉を鍛えることができます。

 

高音発声や、発声は奥が深いので、また別の記事で書いていきたいと思います。

 

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