こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
歌い方テクニックも第八弾へ突入致しました。
今回は、アクセントについてお伝えしていきます。
アクセントとは?
アクセントとは、音を強調することです。
歌の中で多く用いられます。
前回お伝えした
にも重複する内容ですが、アクセントも歌のメリハリを作るうえで欠かせないテクニックです。
抑揚は、海で言うと、大波小波のような流れの中での強弱と例えました。
アクセントは、その流れの中で、特に強くするピンポイントの部分です。
もっとわかりやすく例を出すなら、英語の会話です。
I like to sing (わたしはうたうことが好きです)
この文で、強調する単語は
I (わたし)、Like (好き) 、sing (歌うこと)
この三つです。
では、アクセントはどこにつくでしょうか?
I (アイ) は、「ア」にアクセントが付きます。アとイを、同じ強さで発音してしまうと、不自然になります。
続いて、like (ライク) は、「ラ」にアクセントが付きます。「イ」と「ク」はそこまで強調しません。
そして、sing (シング) は、「シ」にアクセントが付きます。
このように、一文での全体的の強弱は、「I」、「like」、「sing」が強く、「to」が弱くなり、抑揚ができます。
そして、その強くなっている単語の中で、さらに細かい一文字が強調されているのが、アクセントなのです。
英語は、日本語よりも発音が細かく、複雑なので、アクセントがとても重要なのですが、日本語は意外とアクセントなしでも、伝わってしまいます。
「わたしは歌が好きです」
この一文も、先ほどの英文のように、アクセントを付けてしまうと、
わたし は うた が すき です
なんか、大げさな感じに聞こえませんか?
まるで、多くの民衆に訴えている演説のような・・・
日本語の場合、英語のようにアクセントを付けてしまうと、妙にはっきりしすぎたり、おかしくなってしまうんです。
かといって、なんの強弱もなく言ってしまうと、ロボットが喋っているような感情がないように聞こえてしまうので、日本語でももちろんアクセントは必要なのですが、問題はどういうふうに付けていくのか?ということです。
日本語に多い高低アクセント
英語は強弱のアクセントが付きますが、日本語は、音が高いか低いかでアクセント付くことが多いのです。
なので、先ほどの例文で、音の高低を→(低い)、↑(高い)で、表すとこんな感じになります。
わたし は うた が 好き です
→→→ ↑ →→ ↑ →→ →→
いかがでしょうか?
よく外人の方が、日本語をしゃべると、イントネーションが間違っていたり、ちょっと違うことがありますよね。
この例文を外人が話すと、
わたしは うた が 好き です
→↑→→ ↑→ → ↑→ →→
なので、日本語の場合は、言葉の発音が高いか低いかでアクセントが決まると覚えておくと良いでしょう。
歌の中で使えるアクセント
では、実際歌の中で使うアクセントについて簡単にご紹介していきます。
美空ひばりさんの「愛燦燦」で見ていきましょう。
あめ さんさん と このみに おちて
赤文字がアクセントの部分です。
まず、あめ ですが、「あ」の方が「め」よりも音が高いので、アクセントが「あ」につきます。
これが逆に「あ」よりも、「め」の方が高くなると、「飴」の発音になってしまうのです。
これは高低アクセントによるものです。
さんさん も あめ と同じく、「さ」の方が発音が高いので、「さ」につきます。
続いて、「と」では、メロディそのものの音が高くなり伸びているので強くなっています。
この みに おちて は、「こ」が高く、「み」と、「お」もアクセントがついています。
ただ、「あめ さんさんと」の方が歌声が強く、「このみにおちて」は優しいです。
実際、この みに の「み」は裏声で声を抜いているので、柔らかい印象になります。
美空ひばりさんは、低音も響き、高音も綺麗な素晴らしい歌手の一人でした。なので、力強い声や、柔らかく優しい声も自由に操れるのです。
アクセントとは、歌の中で言葉をわかりやすく、味をつけるために欠かせないスパイスのようなものです。
アクセントの練習については、独学の場合難しいことが多いので、直接トレーナーの元で行うことをおすすめします。
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