こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
今回は、歌い方シリーズの第9弾で、少し上級編になります。
フェイクについてお伝えしていきます!!
フェイクを使うと、一気にプロっぽくなるので、普通のカラオケから一歩抜け出したい人や、個性を出したい人などにおすすめです。
フェイクって何?
そもそも、フェイクってどういう意味なのか?
フェイクとは、メロディ通りに歌わずに、音を上げて歌ってみるなど元のメロディから崩すテクニックのことです。
特にR&Bではよく使われています。
例えば、あなたが好きなアーティストのライブでこんなことを感じたことはありませんか?
いつもの大好きな曲だけど、この部分でCDでは音が下がるとこなのに、上げて歌っている!?(その逆もあり)
つまり、原曲(CD)とライブでは、一部分のメロディが異なるということです。
これは、フェイクの技術を使い、アーティストが感情に任せ、自由に歌っている=アドリブで歌っているからなのです。
なので、ライブだと原曲とは雰囲気が変わることが多いです。
ライブは、生ものと言われるので、まさに生きている音楽を聴けるわけです。
ステージや人前で上手く歌えるようになりたい人は、ライブを見ることをおすすめします。その迫力に圧巻されることでしょう。
そして、歌うことは相当なパワーを必要とすることがよくわかります。
話がずれましたが、フェイクとは、メロディ通りではなく自由に音を操り、音の高さや声を伸ばしたり揺らしたり、歌に飾りをつけていくメイクをする技です。
また、声を伸ばさないところであえて伸ばしたり、リズムを崩す歌い方もフェイクの一つです。音だけでなく、リズムも変えるのはかなり高度なので、難易度が高いです。
フェイクを使って歌う方法
では、このフェイクですが、カラオケでも練習は可能です。
ただ、注意したいことがあります。
①採点をしているときは、フェイクを使い、メロディライン(音)やリズムから外してしまうと減点になるので採点点数が低くなってしまいます。
②自由とは言え、その曲に全く関係のない音を出してしまうと、不協和音のように合わなくなります。
この2点に注意していざ、練習してみましょう。
フェイクは、主にバラードなどに多く使われていますが、今回は誰もが知っている簡単な曲でご紹介します。
今、何かのCMでも流れていますが、誕生日に歌われる曲「Happy Birthday to you」です。
ハッピー バースデイ トゥーユー
ハッピー バースデイ トゥーユー
ハッピー バースデイ ディア 〇〇
ハッピー バースデイ トゥーユー
この曲のメロディは誰でも知っていますよね?
では、この曲をアレンジして、フェイクを加えてみたらどうなるでしょう?
よく使われるフェイクでは、二行目のハッピーバースデー トゥ―ユーの「トゥ」と「ユー」の部分です。
ハッピー バースデー トゥ~ユ~
トゥーユーとまっすぐ伸ばすのではなく、あえて「トゥゥゥユゥ~」
と音を揺らしてつなげる使い方です。
文字だとものすごい伝わりにくいのがネックですが、音ではこんな感じです。
トゥーユー (ソーファー)
トゥゥゥユゥ (ソファレ~ソファ)
このように、音を単純に伸ばすところをあえて、音を増やして上げたり下げたり音をくねくねさせることがフェイクの使い方です。
そして、少しリズムをずらして、タメ(間)を作ることで、ジャズみたいな曲調に早変わりします。
このフェイクを使うには、まずは声がしっかり伸びることと、元のリズムや音が正確に取れていることが大前提になってきます。そして、細かい揺れなどを出すときに、声が柔らかいことが必要です。
演歌でよく使われるテクニックの「こぶし」もフェイクとほぼ同じです。
フェイクは、まさに歌の応用テクニックなのです。
いつも歌える曲を自分なりに歌いたいなという人や、変化を付けたい人はぜひ練習してみてくださいね。
そして、好きなアーティストのライブ映像をじっくり見てみてください。原曲と違うメロディを歌っている部分があると思います。
以上が歌い方テクニックのフェイクについてご紹介しました。
文字上ではとても伝わりづらいのが音楽ですが、もっと知りたいという方は、カラオケレッスンで行っていますので、下記のページからどうぞ。