こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
桜もあっという間に散ってしまいましたね。新緑の季節となってきました。
さて、今回は歌い方テクニックシリーズ第7弾ということで、抑揚についてお伝えしていこうと思います。
抑揚とは?
歌の中で、必要な事はまず音を取ることと、リズムを取ることの二つですが、忘れてはいけないのが「歌詞=言葉」です!
歌うというのは、言葉があって、メロディがありリズムがあり、実にいろんな要素が絡んでいるのです。
抑揚というのは、簡単に言うと、「メリハリ」のことです。
例えば、「私は歌が好きです」
と一定の強さで言ったとします。いわゆる棒読み状態です。
もしくは、ロボットが話していると想像してみてください。
どこにも強弱がないので、のっぺりして聞こえませんか?
あるいは、どこか機械的な・・・
ある意味、最近、人気の初音ミクなどのボーカロイドの曲は、機械的な感覚の歌だと思いますが、私たち人間がメリハリなく喋るということは、ほぼないと言っていいでしょう。
無意識にでも、強弱をつけているはずです。
「私」という部分と、「歌」、「好き」という部分を自然と強く言っていると思います。
歌の抑揚とは、歌を海の波に例えるなら、大波か小波かという海の流れのことを指しているのです。
つまり、歌を歌うということは、歌の波に乗っていくサーファーみたいなものです。
最初は小波から乗っていき、徐々に波が高くなり、その波に合わせて高くジャンプしたり、技を繰り出していきます。
抑揚テクニックが満載のとても分かりやすい曲を見てみましょう。
エンダー♪ で有名なホイットニーヒューストンの「I will always love you」の始まりは、後ろの音がなく、アカペラで歌っています。
前奏がなく、いきなり声から始まる曲ですが、最初のサビと、一番サビ、さらに二番サビではその強さがかなり変わっています。
全体的な曲の抑揚は、Aメロ→Bメロ→サビの順に盛り上がっていくのですが、細かいフレーズごとの抑揚は、以下の赤色に変わっている部分が特に強くなるところです。
「And I will always love you~~
I will always love you」
「エンダァ~イア~ウィル オールウェイズ ラブユー
アイ ウィル オールウェイズ ラブユ~~」
主に声が伸びている部分に大きい波がきています。
このように、歌の中には、大波小波のような抑揚をつけることが上手く聞こえるテクニックなのです。
では、実際にこの抑揚をつけるための発声練習をご紹介していきます。
抑揚をつけるための発声トレーニング
抑揚のポイントは
1 小さいところから大きいところへ声を繋げて出す(その逆もあり)
2 緩やかに強弱をつけるor急激に強弱をつける(歌う曲により異なる)
このようなポイントがあります。
練習としておすすめなのが、消防車のサイレンの物まねをすることです。
「ウ~~~~」
とサイレンが鳴っているように、出しやすい高さで出してみましょう。
では、ここからボリュームのトレーニングです。
最初、小さく「ウ」を出すところから始めて、徐々に大きく出してみましょう。
大きく出すところまで出来たら、その逆もやってみましょう。
途中で息切れして声が途切れないように、息をたっぷり吸ってから練習することが重要です。
抑揚をつけることができるようになると、メリハリができるので、単調にならず表現力にも繋がります。
言葉を話すときも、抑揚がある方が、相手に伝わりやすいです。
人前で話すことが多い方なら特に身に着けると良いテクニックでしょう。
あなたの歌をより魅力的にするには、抑揚をつけて歌う練習がおすすめですよ。
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