こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
しばらく、医学的なお話をしていますが、今回も顎について書いていきます。
突然ですが、口を開けると顎が痛くありませんか??
顎が痛い人って意外と多いのです。
発声のレッスンをしていると、ある女性の生徒さんが
「口が大きく開かないんです」
と言いました。
本人が口を開けているところをよく見ていると、口を開くときに
カクッ
と音がしていました。
実はその症状は顎関節症によくみられるものです。
顎関節症とは?
口を開けたときにカックンと顎の関節が鳴る症状が顎関節症です。
最近、若い人にも増えているようで、以前に担当していた高校生の男の子も顎がカクカクしていました。
痛みを感じる人もいますが、痛みがない人もいるようです。
顎関節症の原因って何?
顎関節症は、様々な原因が考えられるそうですが、多くは歯のかみ合わせが合っていないことが原因のようです。また、歯ぎしりや歯の食いしばりも原因の一つです。
私自身、以前に矯正をしていましたが、矯正中、上下のワイヤーが通っている前歯に、小さな輪ゴムで固定していたときは、しばらく、顎が痛い時期がありました。
上の歯と下の歯を輪ゴムで止めるということは、無理やり口を閉じている状態なので、当然口が開きにくくなってしまいます。
顎は使わないと衰えていくので、やはり昔よりは今の人たちは硬いものを食べなくなった食生活の影響もあるのかなと個人的に思います。
話がそれますが、親知らずを抜いたときに、しばらくは抜いたほうではない反対の歯で噛むようにしていました。
そのときに、しばらく、片方だけでしか噛んでいないので、使わないほうの顎が痩せました。そして、噛む力が弱くなったような気がしました。
最近、片方の歯で噛む人も多いようです。例えば、虫歯があって痛いから片方でしか噛まないとか。
顎の筋肉は使わないと徐々にもろくなります。そして、噛み合わせも変わる可能性があります。
顎のバランスが崩れると、顎が痛くなり、口も開きにくくなるので、片方だけで噛んでいる人は気を付けてください。
発声と口の大きさの関係
では、本題ですが、顎が痛いという人は無理に大きな口を開かないようにしましょう。
開く範囲内で大丈夫です。
発声は、口を開きますが、歌うときは意外と口が開いていない人が多いです。普段、しゃべるとき口をあまり開いていませんよね?
実際、しゃべるときは、口を開かなくても (極端にいうと腹話術ぐらいに口を閉じていても) 発音が可能です。
特に日本語の場合、英語よりも発音が複雑ではないためそこまで口を開けなくても発音できるのです。
ただ、その喋っているときのような口のまま歌ってしまうとどうなるのか?
①声がこもるので、歌詞がなんて言っているのか聞き取りにくく、伝わりにくい!
②歌う本人は、声が出しにくくなる、声が詰まる、高い声が出にくい・・・などなど。
特に、口を横に開けたまま歌うと、声がのっぺりします。
顎が痛い人は、歯医者さんでマウスピースなどの装置で治療することをおすすめします。
痛くなければ、そこまで気にする必要もないですが、歌うときや発声練習の際は口を開けすぎないように適度に開けるようにしましょう。
適度な口の開き方とは?
口を縦に開きます。
その時の口の大きさは、人差し指と中指を縦に二本分入るぐらいが目安です。
顎は歌うとき、しゃべるとき、食べるとき・・・とても大切です。歌は自分の身体が楽器です。
たまにメンテナンスも必要ですよ。
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