こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
私はボーカルトレーナーになってから10年経ちますが、たくさんの生徒さんを見てきて一番感じるのは、ブレスの大切さです。
たかがブレス、されどブレス・・・
呼吸は皆さん普段生きるために何気なくおこなっていますが、歌の呼吸は意外と難しいものです。
今回は、そんな難しいブレスをより簡単にトレーニングしよう!ということでお伝えしていこうと思います。
歌の中で使う呼吸
では、まず呼吸と言えば、腹式呼吸と胸式呼吸がありますが、歌では腹式を使います。
腹式呼吸を一度もやったことがない人は、床に仰向けに寝っころがり、自然に息を吐いて吸ってみてください。
お腹が自然と動くことがわかるでしょう。息を吐けば、お腹がへこみ、息を吸えばお腹が膨らむはずです。
その状態を立ってもできるようにします。
立つと途端に胸式になってしまう人が多いです。
それは、なぜか?
人間が立っている状態は、いろんなところに力が入っていて、肩や腕など上半身に力が集中します。
意外と脱力することって難しいんですよ。
特に女性は肩に力が入りやすいので、そのような人は一度思い切り、息を吸いながら肩を上に持ち上げてから、息を吐きながら肩を落としてみてください。
ガチガチな肩や首の力が抜けます。
基本の腹式呼吸ですが、重要なのは息を吸うことよりも吐くほうなんです。
イメージは、吐いた息が再び戻ってくる感じです。
例えば、空腹の状態ならたくさん食べられますが、食べたばかりで、まだお腹に食べものが入っている状態ではたくさん食べられませんよね。
息も同じ感覚で、吐いた分だけ息が吸えるということです。
多くのカラオケ初心者の方は、普段の無意識の呼吸(浅い胸式呼吸)で歌うので、息をあまり使わずに歌っています。
息をあまり吐いていないので、腹式をやろうと息を吸おうとしても、入ってこないのです。息を吐いていないのに、無理に息を吸おうとすると、逆に苦しくなるでしょう。
なので、息をまずは吐く練習をしましょう。
吐くときは、ス~っと音をたてながら、息を長く吐き続けます。
吐ききるまで、しっかり吐きましょう。
この吐ききるというのがとても大きなポイントですよ!
お腹がプルプルしてくる感覚があればちゃんと吐ききっています。
たまに自分で止めてしまう人がいるので、ぎりぎりまで吐くことを覚えましょう。
このトレーニングは慣れないと、酸欠みたいになり頭がくらくらすることがあるかもしれないので、最初は少しずつ無理をせず行ってください。
できれば、トレーナーのもとで行うのが一番わかりやすいと思います。
吐ききったら、口をぽかんと開けて息を吸うのですが、その時のポイントは
お腹を緩める!
吐いているときのお腹の状態は、空気が徐々に外へ押し出されていってへこんでいきますが、吸うときはそのお腹が一気にゆるみ、膨らむ感覚です。
例えば、きついズボンを無理してお腹を引っ込めて履いたとします。そのズボンを脱いだ瞬間、一気にお腹が元の状態に戻りますよね。
そんな感じです。
吸う=お腹をゆるめる
一言で言うとお腹の力を抜くことです。
男性の方に多いのが、腹筋の力でお腹をへっこませたり、膨らますなど筋肉で動かすのではなく、あくまでも自然なお腹の動きが理想です。
では、このブレスをマスターしたら、続いて歌のフレーズで実際に練習してみましょう。
瞬間ブレスのトレーニング
瞬間ブレスとは?
その名の通り、瞬間で息を吸うことです。
歌の中で特にサビ部分はとてもブレスの間隔が短いです。
そのため、歌うときには速いブレスが必要なのです。
瞬間ブレスの練習は、先ほどと同じように、息を吐ききります。
吐ききったら、同じように口をぽかんと開けて、今度は一秒で息を吸います。
「ハッ」
と音を立ててみるとわかりやすいでしょう。
お腹は、一瞬で一気に緩む感覚です。
この練習を何回か続けて行います。吐いて吸って、吸ったらすぐ吐いて・・・を続けて繰り返します。
意外と疲れます。
速く息を吸うことに慣れてきたら、歌の中で実際に練習してみましょう。
息を吐くことや、息を吸うことは意外と難しいなと思うと思います。
ですが、このブレスがマスターできれば、声が小さい人は声量がアップしたり、高い声が出にくい人は高い声が出やすくなったりと色々な効果があるのです!
歌が上手くなりたい人はぜひ、ブレストレーニングをしてみてください。
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