こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
前回は、
お酒が喉に影響する話をしましたが、今回はお酒とも少し似ているところがあるタバコについて書いていきます。
タバコって最近は随分、禁煙化が進んだり、煙が出ないたばこができたり、だいぶ発展しましたよね。
タバコを吸う人も吸わない人も喉のケアは大事ですが、特にタバコが喉に与える影響っていったいどんなものなのでしょうか?
タバコを吸うと身体に起きること
まず、タバコというと思いつくのは煙ですよね。
吸う人よりも吸わない人の方が煙の臭さを感じたりするものです。
この煙こそが、とても有害なものがたくさん含まれています。
タバコを吸うと、ニコチンやタールなどの有害物質が体に入っていきますが、主に肺に影響が出るといわれています。
肺や気管にも影響が出ます。
タバコを吸うことで痰が絡みやすい?
私が担当していたある40代の男性の話です。
その男性は独特なしゃがれた声で、バンドマンとしてボーカルをやっていました。声に悩みがあるようで習いに来られました。
私が気になったのは、その人の声がいつもガラガラしていたことです。しかも、痰が絡んでいました。
歌っていたのはロックなので、声と曲の雰囲気が相まってカッコよい感じでしたが、喉的にはあまり良い状態とは言えません。
どうしたらいいのか考えた末、呼吸のトレーニングをしました。
ところが、思いのほか、その生徒さんは息が浅く、なかなか上手く腹式呼吸ができず、歌っていても、いつも苦しそうでした。
腹式呼吸は深い呼吸なので、普段の呼吸よりも難しいです。すぐにできるものではないのですが、まずは息を吐くことからやっていきました。
吸うことばかりに意識がいきますが、実は吸う以上に吐くことの方が重要なんです。
最初は安定しない息の吐き方でしたが、徐々に安定しました。
声がガラガラするのは、間違いなくタバコの影響もあります。
また、タバコを吸うと、気管支や肺にダメージを与えるので、運動したときに息が吸いにくいなど、呼吸が普通の人よりもしにくい状態になるのです。
タバコを吸うと喉にどんな影響があるの?
タバコを吸うと、喉がつっかえた感じになったり、イガイガしたりと、いろいろ不具合が出てきます。
喫煙することで、声帯に影響が出ます。
声帯の血管が収縮し、血行に障害が出ます。
そして、喉が低音やけどのような状態になるのです。
また、喫煙は喉の乾燥も招くので、お酒と同様に悪い環境を作り出してしまうのです。
私はタバコは吸いませんが、今までにライブハウスやカラオケスナックで歌うことがありました。そのときに観客のお客さんはタバコを吸っている人もいました。
すると、タバコの煙で会場が蔓延します。直接吸っていないのに、なぜか喉がイガイガしました。
そうなんです。タバコは吸っている本人だけではなく、周りの人にも影響するのです。
その正体は副流煙です。
実は、副流煙の方がより有害物質が強いともいわれているようです。
ですが、まだまだスナックやライブハウスでは禁煙化されているところばかりではありません。
なので、自分でケアするしかないのです。
話は戻りまして、その痰が絡んでいた生徒さんは、呼吸を徹底的にレッスンしてから、声もトレーニングしていきました。
タバコは水分不足になるので、お酒と同じくなるべくたくさん水分を取るべきです。
痰が絡むのも、気道や気管支の炎症によるものです。
もしも、本当に声がガラガラして痰が絡み、悩んでいる人は、タバコを止める選択をおすすめします。
とはいえ、なかなか、禁煙って想像以上に大変なことでしょう。
ただ、歌以外にも健康にも影響はあるので、できれば喫煙本数を少なくするなど徐々にやめていけたらいいですよね。
以上が、タバコと喉のお話でした。
Soulfulカラオケ教室では体験レッスンを実施中です。
詳しくは