こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
空気カラカラの今日この頃ですが、乾燥しているので、風邪やインフルエンザにも注意が必要です。
さて、今回はちょっとだけ医学的なお話第二弾!!
鼻声についてです!
えっ??鼻声?
そんなのわかんないし・・と思いますよね。
前回は耳と声の関わる話でしたが、今回は鼻と声に関わる話です。
風邪以外の鼻声の原因とは?
以前、私が教えていた高校生の女の子は、いつも鼻の調子が悪くぐずついていました。
声がとても綺麗で歌える子でしたが、鼻が詰まっているのでどこか抜けきれない声で、こもっているようにも聞こえました。
彼女に私は聞きました。「いつからその声(鼻声)なの?」 と。
すると、だいぶ前からだそうで、耳鼻科の先生には慢性の鼻炎だと言われたと言っていました。
鼻が詰まることで、呼吸がしにくいため必然的に口呼吸になります。
歌うときは口呼吸でも良いですが、日常的に口呼吸をしてしまうと、乾燥し、風邪をひきやすくなったりデメリットも多いのです。
さらに彼女が言うには、痰が絡むような感覚もあったようです。
調べてみると、後鼻漏(こうびろう)という症状がわかりました。
後鼻漏って何?
後鼻漏とは、鼻水が喉の奥へ流れていく症状です。通常は鼻水を飲み込んでも特に何も感じませんが、後鼻漏の症状となると喉に絡むような感覚があるようです。
痰というと、肺などから出てくるイメージがあるかもしれませんが、鼻腔から出る鼻水が原因の痰もあるのです。
後鼻漏の症状の原因
①ウイルス性の風邪を引き、鼻腔内で細菌に感染すると副鼻腔炎が発症します。副鼻腔炎にかかると、後鼻漏の症状が出てしまうのです。
副鼻腔炎も、種類があり、短期間で治るものや、慢性化するものなどあるようです。
②アレルギー性鼻炎
皆さんもこの症状に悩まされていませんか?
私はまさにこれです。ホコリに反応してしまうので、ホコリが多い場所にいるだけで鼻がムズムズし、くしゃみがとまらなくなります。花粉症もこのアレルギー性鼻炎と同じ症状です。
鼻が常にかゆくて鼻水が出て、くしゃみが出て、鼻をかんで、鼻が詰まっていく・・・という最悪な状態になります。
鼻声の人の大半はこのアレルギー性鼻炎によるものだと思います。
私の場合は、ホコリや花粉の時期だけなので、マスクをしたりなるべくほこりや花粉を直接吸わないようにして気を付けていますが、このアレルギー性鼻炎も後鼻漏の症状が出やすいようです。
どうやって治すの?
耳のお話と同様、耳鼻科に行きましょう。耳鼻科で抗菌薬などによる治療を受けると良いでしょう。
鼻は声を出す際に耳と同様にとても大事な器官です。
気になる人は耳鼻科へ行きましょう。
鼻声ではないのに鼻にかかっている声とは?
鼻声の医学的なお話でしたが、続いては声をあえて鼻にかけて出している場合のお話です。
鼻声の歌手って誰が思い浮かびますか?
例えば、浜崎あゆみさんの声を思い出してみてください。
彼女は一時、突発性難聴を患い、歌声や歌い方なども変化がありましたが、全盛期の彼女の声はかなり鼻にかかっているように聞こえます。
鼻にかけるとはどういうことか?
よく物まねの人が使う場所が鼻なのです。鼻にかけるとは言葉で説明するのが意外と難しいのですが、無意識に鼻にかけている人は結構多いです。
イメージとしては、声を前ではなく、鼻の奥の方に向かって声を出すような感覚です。
鼻にかかっていることは決して悪いことではありません。声を鼻にかけることで、アニメに出てくるキャラクターのような可愛い声を作れたり、声に個性を与えます。
ただ、鼻にかけることで弊害も出てきます。
例えば、声が通らずこもる、声量が小さいなどです。
話し声では、タレントのYouさんの声はとても特徴がありますが、真似すると鼻にかける感覚がわかるかもしれません。
そんな鼻声ですが、鼻にかかっているかチェックする方法があります。
あー と声を出しながら、鼻をつまんでみてください。鼻にかかっている人は鼻をつまむと途端に音量が小さくなります。または出なくなります。なぜなら、鼻の奥の方で声を出しているため、鼻をつまむことで蓋をしてしまうからです。
水道の蛇口を締めるような感じでしょう。
普通に声を出している人なら、鼻をつまんでも音量は変わらず、特に出しにくさも感じないでしょう。
高音になると鼻にかけて出している人も多いので、鼻にかかっている声を直したい人は鼻をつまみながら歌う練習をしてみると良いでしょう。
Soulfulカラオケ教室では、声が気になる人のレッスンもおこなっています。
体験レッスンは
お問い合わせ からどうぞ