こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
暑いですね。梅雨の暑さはまだ体が慣れていないので、脱水に注意です。
さて、今回はあるあるシリーズのその3です。
前回の内容に少し重複する部分がありますが、歌ってフルコーラス歌うと疲れませんか?
前回お伝えしたように、歌はマラソンのようなものです。
なので、ペース配分を考えないと後半息切れしてしまいます。
では具体的な問題と対処方法をお伝えしていきますよ。
1番までは歌えるのに2番から疲れて歌えなくなる原因
1 1番で声を出しすぎている、もしくは力を入れすぎている
これは、よくある問題の一つです。カラオケ初心者の方に多いのです。
ついつい最初から張り切って声を張り上げるように出したり、最初はまだ余裕があるからか多少無理しても、高音が出たりしますが、そのような無理をした出し方だと1番までは保てていても2番以降がどんどんキツくなります。
また、力を入れすぎて声を出している場合も同じくスタミナ切れしてしまいます。
体がガチガチに力が入る方は、間違いなく喉にも力が入っているので、特に注意が必要です。
2 息を吐きすぎている、もしくは息が足りない
これもよくある問題です。歌うことは適度に息を吐いていくことですが、声を出す際に、息漏れのような声で息を多く吐きすぎてしまうと息を多く吐きすぎることにより、声帯を疲労させてしまうのです。
しかも、声に芯がないので音も安定しないばかりか、声量も出ません。本人は頑張って出しているのに全然出ていない・・・という悲劇が起きるのです。
そして、逆に息が足りないというのは、吐いている息の量に対し、吸う息の量が極端に少なかったり、口先ばかりで声が出ていて息を吐けていない場合はそもそも息が入ってきません。
そのような状態だと、1番までは何とか歌えても、後半にかけて苦しくなり声が出せなくなる現象が起きてしまうのです。
苦しいというのは、息を吐きすぎている場合は、息切れのような状態であり、息が足りない場合は呼吸が腹式ではなく、胸が上がっていく胸式になることです。
あなたがもしも、水泳が苦手だったとして、急に水の中に落ちてしまったらどうなりますか?
上手く泳げないことで、息が出来ず苦しいですよね。
呼吸ができない状態は、とても危険です。上記のような問題を抱えていると、歌うときに体を上手く使えず、呼吸も正しくできないので苦しくなってしまうのです。
では、それぞれの問題を解決していきましょう。
具体的な対処法
1 声を出しすぎている、力が入りすぎている場合
この場合は、まずは声を出す際に配分を考えます。1番から出しすぎると、メリハリもなくなってしまいます。
そのため、1番の中でも、最初のAメロは優しく歌う、Bメロで徐々に声を出していくなど、声を出す強さも調節していきます。
サビが一番盛り上がりますが、フルコーラス歌う場合、1番のサビよりも2番のサビの方が盛り上がります。
なので、1番のサビは1番の中では盛り上がりますが、まだ2番以降で出せるぐらい軽めの盛り上がりで十分です。
もっと言うと、2番以降、最後の大サビが続く歌の場合、一番の聞かせどころが最後の大サビなので、あまり1番から出しすぎてしまうと息切れする問題よりも全体的にうるさい印象になってしまいます。
プロの歌を聴いてみてください。最初から全開で歌っている人はほぼいません。
では、力が入りすぎている場合、これは脱力するのが一番効果的です。
どうやって脱力するのか?
例えば、立って歌うと力が入るなら、座って歌ってみることもおすすめなんです。
普段、力を入れて歌うことが癖になっている人は、座ると途端に声が出にくく感じます。
最初は歌いにくいかもしれませんが、本来、力が入っていない状態が良い状態なのです。
以前書いた、
も見てみてくださいね。
2 息を吐きすぎている、もしくは息が足りない
この場合、まず息漏れが多い人は、発声が正しくないことが考えられるので、息を吐きすぎずに声とのバランスを整えるように練習が必要です。
ギターのチューニングをするような感覚で、声も整えれば苦しさが低減するでしょう。
息が足りない場合、まず正しい呼吸ができていないことが原因なので、歌の中で腹式呼吸ができるように練習する必要があります。
息が長く続かない人のためのロングトーン強化練習
息が続かない人は多いものです。日常でそんなに長く息を吐かないですし、声もそこまで出さないので歌うときはそれなりに訓練が必要なのです。
ロングトーンの強化をしましょう。
息を長く吐く練習をします。
まずは7秒ぐらい息を吐きます。
慣れてきたら、10秒に伸ばします。息の吐く強さを強く吐くとその分短くしか吐けません。
しかし、吐く強さを弱めて、少しずつ吐くと、意外と長く吐けます。
この練習で息を吐くという感覚と、息の長さをコントロールすることが身に付きます。
息を吐きすぎな人にも、息が浅くて足りない人にも効く練習ですので、やってみてくださいね。
息で、慣れてきたら声でも同じように長く伸ばしてみてください。
このように、訓練することで声そのもののスタミナもついてきます。
しかも、息を吐くコントロールができるようになることで、水泳で手や足を上手く使える=ちゃんと泳げることと同じように、スムーズに歌いきることができるのです。
2番以降息切れしてしてしまう人は、ロングトーンを強化するとかなり楽になりますので、ぜひ練習してみましょう。
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