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カラオケが苦手な人も楽しく上手くなれる!カラオケボーカルトレーナーYUKINOのSoulfulなボイストレーニングブログです。

変わり始めた自分の声とメンタル

自己紹介④ ~ボーカルインストラクターになるまで

 

 

ここまで、専門学校時代の話をしてきましたが、私が地声を初めて出してから、徐々に声が強くなり、安定し始めて、歌うのも苦しくなくなってきた頃が1年の冬でした。

 

私が行っていた専門学校では、1年の後期になると学校に来なくなる人が何人もいました。7~8人いた私のクラスが私一人という日もあり、ほぼマンツーマン状態でした。

 

ですが、それが私には好都合で、なぜなら、より密に教えてもらうことが出来るからです。入学当初は、地声が安定しないショックでやる気が落ちていましたが、そのころは、やる気に満ち溢れていました。

地声が安定してきたことで、歌うことが楽しくなってきたのです。

 

よく、こんな生徒さんを見ます。

 

「自分は歌が下手だから人前では歌いたくない」

 

その気持ち、すごくよくわかります。自分の思うように声が出なかったり、歌えないと楽しくありません。

 

ですが、逆に思い通りに歌えるようになれば、歌うことが楽しくなります。間違いありません。

歌うってこんなに気持ちいいことだったんだと実感することでしょう。

 

その楽しいという気持ちがさらにあなたの歌を変えます。好きこそものの上手なれと言いますが、まさにその通りだと思います。

 

私は、声が思うように出ない時期が続いたとき、歌が楽しくなくスランプ状態になりました。やめようと思ったこともありました。周りと比べて、落ち込んだりすることもありましたが、ある先生の一言で救われました。

 

「YUKINOはYUKINOでいいんだよ」

 

この一言で、私はさらに歌に対して変わっていったのです。

 

2年になり、授業は高度になり、歌唱の授業も求められるものが高度になりました。私は、1年でやっと地声が安定し始めたころだったので、ここからが本当のスタートでした。

1年の時とは、気持ちが明らかに違っていました。他の人が歌っているときも膝や手でリズムを刻んで、リズム練習をしたり、ノートには先生に言われたことをメモして後から見返したり。

 

毎回録音する自分の歌も聞き直して、改善できる点を見つけたりしました。そうすると、さらにいろいろ見えてきて楽しくなるんですよ。

 

プロになりたいという思いはその時はありませんでしたが、上手くなりたいという思いは人一倍ありました。おかげで、1年の時にお世話になった先生に久々に聞いてもらったとき、変わったね!と言われました。歌も変わりましたが、心が変わったのです。

 

人は継続すれば上達できると感じます。やめることは簡単ですが、続けることって意外と難しいものです。そこには、メンタルも関係してくるから。

 

そんなこんなで、私は専門学校を卒業しました。

 

専門学校を卒業してからは、販売員の仕事をしながら、歌とは一時は離れて生活していました。

やはり、歌は続けたいという思いが消えず、あるスクールに入ることにしました。専門学校時代に夢は捨てたつもりでしたが、声が出るようになり、まだ捨てきれぬ歌い手へのあこがれが残っていました。

 

専門学校でもオーディションなどありましたが、その時は受けようなど思ってもいなく、卒業してから受ければよかったと思うのです。

まぁそんなことを嘆いているよりも、今は今ということで、私はオーディション雑誌に載っていたオーディションを受けてみました。

 

大体のオーディションは一次審査と二次審査があり、一次審査は書類とデモ音源です。今は、カラオケでも録音できる便利なシステムが導入されていますが、当時はまだなかったので、MDウォークマンに録音していました。

 

オーディションに何の知識もなく、ただ応募してみた結果、当然受かるわけもなく、ただ日々が過ぎていきました。

本当に歌手になりたいなら、もっと貪欲に動くはずなのに、それがない。一体私は何を目指していたのか?わからなくなり、普通の仕事をしながら悶々としていました。

 

音楽は好きですが、歌う機会も減り、スクールもやめて、ゼロの状態になりました。

そして、ある時、ふと思ったのです。

 

「音楽に関われる仕事がしたい」

専門学校の求人もあったのですが、楽器屋の販売員や、音楽事務所の事務など、当時の私にはあまり響かず、音楽とは全く関係のない販売業に就いたのです。

しかし、販売の仕事を続けていくうちにこのままでいいのか?と思うようになり、好きな音楽の道に行きたいと考えるように。

 

だからといって、歌い手になるというよりは、サポートしたいという思いに変わり、そんなときに見つけたのがボーカルインストラクターの仕事でした。

 

これだ!とビビッときた私は迷わず、インストラクターへの道に進むことにしました。

これが、私のボーカルトレーナーとして歩む道の始まりだったのです。