自己紹介③ ~地声の安定と感覚
話は戻りまして、私が専門学校で地声をどうやって安定させることができたのかを書いていきます。
地声だとか裏声だとかそんなことは誰も教えてはくれませんでしたが、のちに発声を学ぶうちにわかったことです。当時はよくわかっていませんでした。
その揺れていた声は、ある程度の高さまでは出ていたのですが、思い切り強く声を出さないと出ないので、喉が痛くなるような出し方で必死に出していました。
地声の音域が狭かったので、ある高さになると、もう出ない!と声が裏返ります。
これがもとから出ていた裏声になるのですが、まぁ弱いこと(笑)
地声は思い切り出していて強い声なのに、裏声になると急にふわふわ抜けた声になり、違和感。
歌手や、歌が上手い人は、この切り替えがとても自然で上手いのです。すべてを地声で歌っているように聞こえる人も、実は上手に切り替えているのです。
その技を、ミックスボイスと呼びます。
私が、ミックスボイスの存在を知るのは、もっと後の話です。
専門学校時代の私は、腹式も地声裏声の発声も、ミックスボイスもほぼ無知のままで、感覚だけで乗り越えました。
では、私がその時に得た感覚というものをお伝えしましょう。
まず、地声の変化からいきます。
①地声がまだ不安定で揺れていたときの感覚
・喉が詰まっているような息苦しさ
・喉に凄い力が入っている
・音が取りにくい
・歌い終わると喉が疲れている
②地声が少し安定してきたときの感覚
・声が伸びるようになった
・そこまで力をいれなくても出ている
・優しい声が出せる
③地声が出しやすくなったときの感覚
・強弱がつけられる
・声に息が乗っている感じ
・高音が比較的楽に出せる
以上が地声の感覚でした。
地声を出したばかりのころは、喉に力を入れないと、抜けてしまい裏声になっていたので、思い切り歌うことしかできませんでした。
しかし、地声を出し続けることで、声帯の筋肉が鍛えられた結果、徐々に地声を出すときに力が入らなくても出せるようになっていきました。
地声が安定し始めると、それまでは声100%だったのに対し、声70、息30ぐらいに声に息が乗っかっていく感覚を覚えました。
これはあくまでも私の感覚ですが、地声が出るようになると、余計な力が入らず出せるので、息が乗り柔らかくなるのです。
地声に息が乗っかるとは、どんな感じなのかというと、例えば、あなたが仕事から疲れて帰ってきたとき、肩を落としながら
「はぁ~疲れた~」と言ったとき、自然と言葉に息が混じっていませんか?
声に息が乗ると、優しい声、切ない声、色っぽい声など、歌が立体的に聞こえるので、表現力をつけることができます。
しかも、高音も出しやすくなり、喉も傷めにくくなります。
私が専門学校で学んだことは、地声の安定ということです。一言でいうと、地声は出し続けていれば、必ず安定していきます。
出さないと出ないままです。このことを生かして私は、地声が出ない人に地声がどうすれば出しやすくなるのかをいろんな発声をもとに勉強しました。
自分は感覚でしかわからなかったことをいかに、わかりやすく教えるのか?
歌はとても奥深いです。
声の安定には、息が関係していること、そして声帯の筋肉の使い方などが重要なのです。
もし、地声がなかなか安定しないという人は、ぜひ一度、Soulfulカラオケ教室のレッスンを受けてみてください。きっと、自分の声の変化に気づくことでしょう。
ボイストレーナーはたくさんいますが、最初からいい声をしている人や、もとから歌が上手い人など天性のものを持っている人が多いです。
私は、地声が出せなかった苦い経験があるので、声が出にくい人の気持ちが痛いほどわかります。
なので、気負わず気軽にレッスンを受けられるようにカラオケレッスンを始めました。
スクールに行くほどではないんだけど、声が気になるという方や、今度カラオケで歌うことになったから練習したいという方など、どんな方でもお待ちしています。
体験レッスンの申し込みはお問い合わせからできます。