こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
もうすぐクリスマスですね。
忘年会など集まりが多い人も多いかと思いますが、二次会でカラオケに行くという人のために、今回は冬にぴったりで、しっとりしたバラード曲を上手く歌えるコツをご紹介します。
バラード曲って難しい?!
曲の種類と特徴
突然ですが、皆さんはカラオケでどんな曲調の歌を歌いますか?
歌は、大きく分けて2種類の曲調があり、一つはノリが良いアップテンポの曲調の歌で、もう一つは割とゆっくりで、静かな曲調の歌があります。
ノリが良い曲調でも、速いリズムの歌もあれば、そこまで速くない中間のリズムの歌もありますが、特徴としては、後ろの音楽がバンドサウンドだったり、主にリズムがしっかり刻まれている曲です。
特にドラムの音がよく聞こえます。
そして、一方でゆっくりで静かな曲調の歌は、バラードと呼ばれていますが、バラードの特徴は、特に出だしのAメロ部分がとても静かで、リズムが少なくピアノが使われている曲が多いです。
バラードの方が難しいといわれるのは、ゆっくりなリズムなので、意外とリズムが取りにくかったり、静かなので自分の声が細かく聞こえてしまう・・・などです。
ノリのいい曲だと、そのリズムや後ろの盛り上がっている音で意外と自分の声がごまかされるのですが、バラードはそうはいきません。
最初は特にピアノだけというアカペラで歌っているような感覚だからです。
では、そんな難しいバラード曲を上手く歌うコツをご紹介します。
バラードの歌い方
バラード曲を歌うときの声の出し方で、ポイントがいくつかあるので、歌うときに意識してみてください。
1 出だしは息をたっぷり吐きながらささやくように声を出す
出だし=Aメロ部分のことです。
この出だし部分を普通のボリュームのいつもの声で歌うと、バラードなのに単調な印象になります。
最初は、後ろも静かなので、声もささやくようにして出すと、自然と息が声に乗り、立体的になります。
ウィスパーボイスと言いますが、このテクニックはバラードには必須の声の出し方です。
例えば、男性ならEXILEのATSUSHIさんや、徳永英明さんの歌い方がわかりやすいかと思います。
女性なら、宇多田ヒカルさんや、中島美嘉さんなどが参考になるでしょう。
2 母音を出す
母音って歌に何の関係が?と思われるかもしれませんが、歌は言葉です。
日本語でも英語でも、必ず子音と母音があります。
母音は、a.i.u.e.oの部分です。
子音は、ア・カ・サ・タ・ナ・・・など、母音の前につく部分です。
カ行でいうなら
Ka Kが子音で、aが母音です。
では、その母音を出すとは、どういうことなのかお伝えしていきます。
例えば、山下達郎のクリスマス・イブで母音を出して歌うと以下のようになります。
きぃっと きみは こぉない
ひとりきりの クリスマスイブ
サァイレントナァ~イト ホォ~リィナァ~イト
これを母音をあまり出さないで歌うとこうなります。
きっと きみは こーない
ひとりきりの クリスマスイブ
サイレントナ―イト ホーリーナーイト
母音が出ると、歌声に厚みが出て、柔らかい印象になりますが、母音を出さずにしゃべるように歌うと、声が硬く平べったい印象になります。
実は、カラオケ初心者の人の歌い方に多いのが、この母音を上手く使えていない人なのです。
バラードこそ母音を出すことで、歌が上手く聞こえます。
3 抑揚をつける
バラードで最も大事なポイントが、抑揚です。
メリハリとも言いますが、この抑揚があることで、一気に歌うまカラオケシンガーの一員になれます。
どうやってメリハリつけるのかというと
先ほど、出だしのAメロ部分は、ささやくようにと言いましたが、バラード曲に限らず、大体の曲はサビが一番盛り上がります。
なので、Aメロが終わり、Bメロになり徐々に声も出していきます。
そして、サビ前の1フレーズが最も盛り上がる部分なので、声もさらに大きく歌いましょう。
そして、サビに入ったら、そのサビ前の盛り上がりのまま、歌っていきます。
花火でいうなら(季節外れですが)
最初は、一個一個、ポツポツ花火が上がりますが、徐々に花火の数が増えて、最後の方は何発も同時に上がりますよね。
あの感じです。
なので、バラードの醍醐味は、静かな始まりから、徐々に気持ちが盛り上がり、サビで壮大な歌になることです。
バラードは、静かでゆっくりな分、曲時間も長めの曲が多いです。
サビも、何回も繰り返されたり、どんどん盛り上がっていきます。
後ろの音も、最初はピアノだけのところから、サビではリズムも増えてオーケストラみたいな壮大なサウンドになるバラードもあります。
以上が、バラードを上手く歌うコツのご紹介でした。
バラードは、ささやくような歌い始まりで、母音を意識して出すこと、そしてサビ向けて盛り上げて、サビを大きく歌うことでメリハリがつきます。
まだまだ、細かい歌い方のテクニックはありますが、言葉にするのは限度があるため、より細かいテクニックを知りたい方は、レッスンを受けることをおすすめします。
体験レッスンはお問い合わせからどうぞ