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カラオケが苦手な人も楽しく上手くなれる!カラオケボーカルトレーナーYUKINOのSoulfulなボイストレーニングブログです。

出だしの重要性~始まりと終わり良ければ全て良し!

 

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こんにちは。

 

カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。

 

最近は、気温の変動が大きいですね。体調管理が大事です。

 

さて今回は、出だしの重要性というテーマでお伝えしていこうと思います。

 

以前、歌い方テクニック③~語尾の処理をお伝えしましたが、語尾が上手いとそれだけで上手く聞こえますが、語尾と同じぐらい、いやそれよりも重要なのが「出だし」の出し方なのです!!

 

歌っていてもいまいちしっくりこない人や、上手く歌えないとお悩みの方は一度、出だしの歌い方をチェックしてみてください。

 

出だし(歌の始まりの部分)で起こりえる問題

 

 

カラオケでは、大体の曲に前奏があり、歌が始まります。

ここでいう出だしとは、その歌が始まる最初の一音(最初に出す声)のことです。

 

出だしが上手く出ないパターンをいくつか挙げてみました。以下のようなパターンです。

 

1 リズムが取れず、入るタイミングを見失い、1テンポ遅く(もしくは速く)入ってしまう

 

→この場合、後ろの音とズレているので、途中で正しいリズムになるよう合わせなくてはいけなくなるが、最初からリズムがずれて歌ってしまうと途中で修正することが難しく、ずっと遅れて歌ってしまう。もしくはずっと速く歌ってしまう。

 

2 出だしの音がわからず、その音よりも低く(高く)出してしまう

 

→この場合も、最初の音がズレて歌い出してしまうことで、最初に出した音が基準で歌ってしまい、結果的に少し音が低いまま(もしくは高いまま)になってしまう。

大きく音を外していなくても、少しだけ音がズレてしまう場合も、リズムと同様に途中で音を正しい音に戻すことが難しい。

 

3 声がガサガサしていたり、詰まっているような声の状態で歌い始めてしまい、歌いにくいままサビへいってしまう。

 

→この場合もよくあるパターンの一つです。

特に、カラオケで一曲目に歌うときは、まだ喉も温まっていない状態であり、歌声ではなく喉声(しゃべり声)が出やすくなります。

すると、しゃべり声の感覚で声を出して歌うと、ガラガラしてしまったり、声がつっかかるような違和感があります。力が入りやすい人なら、声に圧力がかかりすぎて裏返ってしまうこともあるでしょう。

これらの場合も、途中で声を整えることが難しいので、その悪い状態の声のままサビまで歌うことになり、サビは音が高いので、喉を絞めるような歌い方になってしまうのです。

 

では、これらの問題をどうすれば改善できるのか?

1から3までそれぞれのパターン別にポイントがあるので詳しくみていきましょう。

 

出だしの問題を改善するためのポイント

 

 

1 リズムが取れず、遅れてもしくは速く入ってしまうパターン

 

これは、明らかに入るタイミングが取れていないので、まずは前奏をよく聞くことから始めます。

バンドサウンドや、ノリの良いポップな曲ならリズムもわかりやすく、比較的入りやすいですが、静かなバラード曲の場合は、入り出しがとてもわかりにくく、さりげなく入る曲が多いので難しいです。

 

どちらにしても、まずはちゃんと前奏を聞き、入るタイミングをつかみましょう。

前奏が始まってから、歌が始まるまでカウントするのも一つの手です。リズムトレーニングにもなります。

 

2 出だしの音がわからず、その音よりも低く、もしくは高く入ってしまうパターン

 

出だしの音って緊張しませんか?

「あれ?どんな音だったっけ?」

いざ、カラオケで歌い出しがわからなくなることも、あるあるの一つです。

そんなときは、どうしたらいいのか?

リズムと同じく、前奏をよ~く聞いてください。歌には、キーがあり、皆さんも歌う曲が、自分の出せる音域と異なるときに、原曲キーから-1にしたり、+2など、キーを変えたことがあると思います。

 

キーを変えると、雰囲気が変わると思いませんか?

曲には、キー(調ともいう)があります。

歌には、メロディがあり、コードが存在するのですが、音楽理論ではメロディはコードに合うように作られています。

 

作曲する時点で、曲のコードに合うようにメロディが作られているのです。(メロディ先行ならメロディに合わせてコードを決めます)

音楽理論については奥が深いのでまた別の機会に書いていこうと思います。

 

音楽理論はとても難しいので、簡単に言いますと、例えばピアノで、

ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド 

と弾きますが、ドから始まるドレミファソラシドが原曲キーだとします。

では、これを+1にしたいという場合は、ドから半音上がったド#からスタートするので、ドレミファソラシドが

ド# レ# ファ ファ# ソ# ラ# ド ド#

となります。

 

何が言いたいのかというと、キーが変わるとメロディそのものは変わらないが、一音一音が変わるので全体的に高く(下げた場合は全体的に低く)なるのです。

キーを変えると、雰囲気が変わるのは、ピアノで全て白鍵で弾くドレミファソラシドから、キーが変わり、黒鍵(#や♭)が加わることでコードが変わるので明るい響きや暗い響きになるからです。

 

カラオケでいうなら、メロディが変わらなくても、キーが上がることで後ろの音(コード)が変わるからです。

 

そのため、同じサビでも、後半のサビになると、転調してキーが上がるのでメロディは同じなのに音全体が高くなるのです。

 

転調とはその名の通り、調(キー)が変わるということです。

 

話が長くなりましたが、キーは、メロディと関わっているので、後ろの伴奏と歌う音がズレてしまうと不協和音のように違和感が出てきてしまうのです。

 

そのため、まずは後ろの音をよく聞くことがとても重要です。あとは、何度も歌いだしの音をすんなり出せるように、リピートして練習することです。音が自信ない人は、本人の声入りで一緒に歌う練習をしてからカラオケで歌うのがおすすめです。

 

3 声がガラガラしたり、詰まっている状態の声のまま歌ってしまうパターン

 

この場合は、最初歌い出す前に、軽く発声練習ができれば理想的ですが、誰かとカラオケで歌うときはほとんどが、いきなり歌うことになりますよね。

なので、発声練習はできないので、いきなり歌う場合の注意すべきポイントです。

リズムも音も、最初の一声で、しくじってしまうと途中で修正することが難しいですが、声も出だしの出し方次第で、楽に歌えるか苦しくなるかが決まってしまいます。

 

ということは、やはり出だしの一声の出し方を気を付けるのが最善策です。

 

出だしは、大体の曲が低めの音(サビよりは)で始まります。なので、そんなに力む必要はありません。むしろ力んでしまうことが後々苦しくなる原因です。

 

力が入りやすい人は、最初の一音はため息を吐くように出してみてください。脱力するということです。

 

逆に声が抜けてしまうなど声に力がない人なら、少し勢いをつけるように出します。

人それぞれ喉の状態や力の入りやすさなどが違うので、一概には言えませんが、どのタイプだとしても、最初の一音を声に出して何度か練習すると良いでしょう。

 

音もリズムも、声も最初が上手くスムーズに出すことができれば、そのまま良い感じで歌うことが可能です。

 

歌のオーディションでは、最初の1フレーズで合否が決まってしまうといわれるぐらい、最初はとても肝心です。

 

お笑いもつかみが大事というように、歌も最初の一声で、この人の歌もっと聴きたいなと思われるのです。ということで、歌は始まりと終わりが良ければ良い!と私は思っています。

 

歌が上手くなりたい人は、まずは出だしを見直してみることをおすすめします。

 

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