こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
ついに、コロナウイルスは都内でも感染者が増えていますね。外出自粛で家にいる方も多いのではないでしょうか?
カラオケは特に、密室かつ最もリスクが高いのではないかと思いますね。もうこうなったら、家で歌うしかない?→近所迷惑ですね・・・
今回は、声量のお話です。
声量とは、声の大きさのことです。声が大きい人も小さい人もいます。
ただ、ここでいう声量は歌の声量で、しゃべるときの声量のことではありません。
あなたは歌うときの声量はどうですか?
もともと声量が少なかった学生時代の時の話
私は、もともとそこまで声量がある方ではなく、しゃべる声も小さめでした。声も低めです。
小さいころから、ぎゃーぎゃー泣いてわめいている同じぐらいの歳の子を見ては、恥ずかしくないのかなと思っていたぐらいです(笑)
そんな私は、専門学校で今まで歌っていた声が裏声だったことを知るのですが、そこから地声を出すようになっても、出し方が悪く、なかなか声量が上がらず苦しかったのを覚えています。
声量がないというのは、なぜなのか?
声は声帯から空気の振動によって音となり、口腔内や鼻腔などで響くようになっていますが、その楽器の使い方が間違っていると全く響かないんですよ。
よく、口先で声が出ているという表現をするのですが、まさに私はそれでした。
トランペットなど吹奏楽をイメージしてもらうとわかりやすいです。音を出すためには息を吐きますよね。
声も同じようなものです。肺から息を吐いて、それが声帯の二枚の襞を振動させて声となり、外へ出ていくのです。
喋るぐらいならそこまで声量はいりませんので、そんなに息を吐かなくても声は出ます。
つまり、私は喋るぐらいの軽さで歌おうとしていたのです。
喋り声で大きく出そうとすると、喉や体に余計な力が入ります。すると、響くための空間も狭くなり、結果的に頑張っているのに小さい声や通らない声となるのです。
声量が少ないというのは、吐く息の量も関係しているんです。
声量と息の関係
ある生徒さんは、声が小さく悩んでいました。その方に息を吐いてもらうと、凄く息が細く不安定でした。吐く息の量と強さのコントロールができるようにレッスンしました。
まずは、細くても一定の強さでまっすぐ吐けるように息を吐くトレーニングです。これは、お腹の中側の筋肉を使います。プルプルしてきます。
そして、一定に吐けたら、なるべく長く吐けるようにします。息を吐く長さは人により個人差がありますが、上手くコントロールできれば意外と長く吐けるものです。
息が安定してくると、声も息が乗っかるようにようになり自然と声量が出るようになりました。
息の量が多すぎても(吐きすぎても)、息漏れみたいな声や、喉に息の圧力が強すぎて逆によくないのですが、息の量が少なすぎるとべたっとした声になる、声が響かない=のっぺりした印象の声 になりがちです。
声と息を適度なバランスで保つことが必要なのです。
私は、自身の声の小ささから、息を吐くことの重要さに気づいて、声が変わりました。それまでは、どこかべたっとした感じで響きがなかったのが、柔らかくなり高音にも活きてきました。
口先で声を出していた頃の私は、裏声で歌っていた声から地声を出すようにしていたので、吐く息が多すぎると、勝手に裏声に抜けてしまいそうになり、つい息の流れを止めていたんです。
息のコントロールができるようになってからは、地声もただの喋っている声でしか歌えなかったのが、業界用語でいうなら『チェストボイス』を使えるようになったのです。
高い声を出したい人にお伝えしたいのは、まずは正しいチェストボイスが出ているかということです。低音~中低音の声が正しくできていれば、高音はその延長線上にあります。
間違った声のまま、高音を出していると、声がつながらずにひっくり返りや不安定な声になります。
以上が声量が少ない人に向けた内容でした。声が小さくて悩んでいる人は、息のトレーニングをしてみてください。