こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
暑くなってきましたね。まだ梅雨前ですが夏のようですね。
さて、今回は特殊ボイステクニックの第二弾です。
エッジボイスってご存知ですか?
エッジボイスは、ボーカルフライとも呼ばれていて、声帯を閉じた状態で声を出すことで呪怨の貞子のような声がエッジボイスといいます。
そんなエッジボイスには声の様々な悩みを解決する救世主的な効果があるので、今回はエッジボイスについて書いていきます。
エッジボイスの効果
エッジボイスは、声帯を閉じて、ほぼ息の流れを止めて出します。
声帯をきつく閉じるため、声帯周辺の筋肉の強化となり、高音域の声を出せるようになります。
高い声を出すには、声帯の二枚の襞が閉じたうえで、さらに長く伸びることで音が高くなります。
その際に、高音になればなるほど、起こりえる状態が声のひっくり返りです。
どうしても、ある音まで達すると声がひっくり返る、または声が抜けてしまう=裏声になってしまう、などなど。
これらは、声帯周りの筋肉を鍛えることで改善されます。
声が抜けてしまうのは、声帯が閉じるときに筋肉が足りずに支えきれず、開いてしまうと起きるのです。
声がひっくり返るのは、声帯に過度の力が加わりすぎることが原因です。
ただ、注意したいのが後者の声帯に過度の力が入りすぎている人のひっくり返りです。
声門閉鎖を行うと、かえって逆効果の場合があります。
このエッジボイスは、どちらかというと、声が弱い、すぐ裏声になってしまう人の方がおすすめです。
まさに、過去の私のような声の人にはおすすめ。
私は裏声でしか歌うことを知らなかったうえに、地声と裏声の落差が凄かったので、当時知っていたら・・・と思うほどです。
声が強く、力が入りひっくり返る場合は、脱力させるトレーニングで裏声の練習をすると良いでしょう。
声門閉鎖を行うことで、適度な発声ができるようになり、高音域のトレーニングになるのです。
エッジボイスの出し方
息を止めた状態で、声を出してみてください。
いかにも苦しそうな声が出るかと思います。
母音の ア で出してみましょう。
あ” あ” あ”・・・のような声が出ます。
もし、難しい場合は、息を吸いながら声を出してみてください。
声門閉鎖の感覚がつかめるはずです。
エッジボイスとミックスボイス
ミックスボイスは、地声と裏声の中間の声で、地声と裏声の架け橋のような存在です。私自身、ずっとミックスボイスがテーマで様々な勉強をしてきました。
最初は地声を知らずに裏声で歌い、専門学校で地声を知ったら今度は裏声との音量差に驚き、ボイストレーナーになり、地声と裏声を繋ぐミックスボイスを知ったのです。
プロって、音が低いところから高くなっても、声が一定で繋がって歌っているように聞こえませんか?
地声は裏声よりも強く出て響くので目立ちます。
逆に、裏声はふわっと柔らかく、弱いです。
もちろん、その裏声を強化して太く強く出すこともできますが、地声と比べると声が変わって聞こえます。
最近は、男性アーティストも裏声を駆使して歌っている人が多い気がします。
例えば、星野源の恋という曲のサビ部分では、高いところを裏声にしています。
裏声は裏声で味が出てとても良いのですが、ミックスボイスが出せるようになると、地声では限界な高い曲も地声のような強さで歌えるようになるのです。
男性なら、X-japanや、GLAYなど高音域の歌をすべて地声で頑張って出そうとしていませんか?
女性も、Misiaや宇多田ヒカルなど高音域の歌を地声ですべて歌うのは不可能です。
仮に出せたとしても、ものすごく張り上げて声を絞り出すような歌い方になるでしょう。苦しそうな声に聞こえてしまいます。
高いところはすべて裏声にすればいいじゃんと思うかもしれませんが、裏声では弱いのです。特に、ハードなロックやノリのいい曲の場合は後ろの音に負けてしまいます。
そこで、ミックスボイスの出番です。
このミックスボイスをマスターするのは結構な量のボイストレーニングが必要です。
そして、時間がかかります。
私は、ずっとミックスを研究していたところ、私の場合は息を吐きすぎていることにより、声帯を閉じきれず抜けてしまうことを知りました。
そこで、エッジボイスのトレーニングを取り入れて、声門閉鎖をしたのです。
裏声しか出せなかった頃よりも声は強くなりました。
実際、ミックスボイスはとても難しく、地声も裏声もしっかり出ることがカギとなります。
エッジボイスは、高音を出したい人で、声が裏返ってしまう人に特におすすめしたいトレーニングです。
Soulfulカラオケ教室ではこのような声のレッスンも行っています。
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