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カラオケが苦手な人も楽しく上手くなれる!カラオケボーカルトレーナーYUKINOのSoulfulなボイストレーニングブログです。

特殊ボイステクニック~①まるで笛のようなホイッスルボイスを出してみよう!

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こんにちは。

カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。

 

今回は、特殊なボイステクニックシリーズとして第一弾!!

ホイッスルボイスです。

 

 

ホイッスルボイスとは?

 

 

ホイッスルボイスって何??って思いますよね。

 

 

ホイッスルボイスとは、ホイッスルを日本語に訳すとですが、その名の通り、笛の声がホイッスルボイスと呼ばれています。

 

ホイッスルボイスは歌ではあまり使われないテクニックで、特殊なボイステクニックの一つです。

有名な歌手では、マライアキャリーさんが7オクターブの音域をもっていて、よくホイッスルボイスを使っています。ミニーリパートンさんのLovin' youはサビにホイッスルを使っています。

 

日本人ではあまり使う人はほとんど見たことがありません。日本人の中でもレアなアーティストであるmisiaさんは、ミニーリパートンさんのカバーでホイッスルボイスを出しています。「つつみ込むように」も曲中で使っています。

 

笛のように細くて高い声です。

声というより、もはやですね。

 

実は、このテクニックは歌ではあまり使われなくても、ボイストレーニングでは結構よいトレーニングになったりするのです。

この練習は、特に女性におすすめです。

 

男性におすすめなボイステクニックは次回お伝えしますので、今回は女性に向けた内容でお送りします。

 

 

ホイッスルボイスの出し方

 

 

まず、最初に注意したいことがあります。

この練習は、声をある程度安定して出すことができる人で、ある程度の発声の基礎ができている人に限って練習することが大前提となります。

 

まだ、声が安定していない人や、発声が不十分な人は、この練習をすると喉を傷める可能性が高いのでまずは、普通の発声練習をすることをおすすめします。

 

なぜかというと、ホイッスルボイスの音域はかなり高く、裏声で出す高さをさらに超えているので、出すことがとても高度です。

したがって、声帯の使い方もかなりハードになりますので、出し方を間違えてしまうと喉を傷めてしまうのです。

 

ある程度、歌える人や、声のトレーニングをしていてさらに高音域を開発したい人はこの練習をしてみてください。

 

 

例えるなら、毎日ランニングしている人と全く運動していない人が同じ登山をするなら、明らかにランニングしている人の方が耐性があるでしょう。

高音トレーニング=声帯周辺の筋肉トレーニングのようなものです。

 

ということで、前置きが長くなりましたが本題です。

 

ホイッスルボイスの出し方についてです。

 

まずは、今現在の自分の出せる音の最高音まで出してみましょう。

ピアノなど音を確認しながら、どんどん高くあげて声を出してみます。

 

音楽用語でいうと、音域の読み方でLow →mid1 →mid2 → hi → hihi

と表記が分かれます。

 

または、C4などと表記されます。

ちなみにC4は真ん中のドのことです。

 

女性の基本の発声はこのC4を基準に行うことが多いです。

 

C4は、mid2の位置です。

 

(この読み方や見方については、ネットにたくさん載っていますので、気になる人は調べて見てみてください。)

 

 

女性の音域は、mid1からhi (F3~D5)が平均の音域だそうです。

もちろん、高音が得意な人はもっと高く出ますし、低い声の方が得意な女性もいますので、あくまでも平均な音域です。

 

そして、ホイッスルボイスはさらに上の音域で主にhihiの部分です。

 

ホイッスルボイスは、裏声を出す音域よりさらに上の音域なので、息をあまりにも多く吐いてしまうと声がもう出なくなります。

かすれてしまうのです。

 

ホイッスルボイスは、息がほとんど必要ありません。息もれをしてしまうと声が出なくなるので、イメージとしては、ドアや窓の狭い隙間から、隙間風がぴゅーぴゅー吹いているかのように空気が出ていく感じで、本当に小さい穴に声を通していくようなイメージです。

 

なので、裏声の延長線上で声を出していくと、ホイッスルは出ません。

これは実際、過去にホイッスルを練習していた生徒さんで実証済みです。

 

では、どうすればホイッスルボイスが出るのか?

 

 

 

ゲゲゲの鬼太郎の目玉の親父の声を出してみましょう。

 

 

目玉の親父の声は、ミックスボイスの出し方です。普通の裏声だと息が多く、ふわふわした印象ですが、ミックスボイスにすると裏声なのに(地声ではないのに)、抜けていない強い声が出るのです。

 

このミックスボイスこそ高音域のトレーニングの真の要です。

ミックスボイスを出すには、声帯をあまり開かず、結構きつめに締めていきますが、ホイッスルはさらにきつく締めて、声帯全体ではほとんど振動せず、声帯のわずかな部分のみを振動させるのが特徴なんです。

 

そのため、ミックスが出せれば、その延長線上でホイッスルボイスを出すことができるようになるでしょう。

 

 

まずは、目玉のおやじの声の真似をしてみましょう。そして、その声のまま音を出していきます。母音のアだと開いて抜けやすくなるので、カ行のがおすすめです。

 

キッキッキッ・・・と目玉の親父が笑っているかのようなイメージで出してみると良いでしょう。

 

それでも声が抜けてしまう場合は、濁音にしてに変えます。

濁音は声が抜けてしまう人におすすめです。

 

その声のまま、例えばドミソミドなどの音階でどんどん上げていきましょう。

 

 

普通の裏声では声がかすれて音にならなかったのが、ミックスボイスのまま出せば意外と出るはずです。

私も声がかなり抜けるタイプでしたが、このボイスで練習するとある程度の高さまで出るようになりました。

 

それでも、声が抜けてしまう人には、エッジボイスのトレーニングもおすすめです。

エッジボイスについてはまた別の記事で詳しく書いていきますが、エッジボイスは高音強化に良いです。

 

レッスンではホイッスルボイスを練習する生徒さんと二人三脚で、ああでもないこうでもないと言いながら、いつもキーキー声を出していたので(笑) まるで動物園のようでした。

 

ちなみにその生徒さんは、なぜか朝だと声が新鮮な状態なのか?よく出るそうで、夜になると全く出ないと言っていました。

朝だと新鮮なのは、まるで獲れたての魚みたいだなと思いました(笑)

どんな例えだよって感じですよね。

 

声って面白いですね。

 

 

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