こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
梅雨の真っ只中ですが、晴れが恋しいこの頃です。
さて、今回は、合唱とポップスの歌い方について違いを書いていきたいと思います。
今まで、女性の生徒さんで昔コーラスをしていて・・・とか学生の女の子が合唱部に入っていて・・・という人たちの歌のレッスンをしたときに、どうも違和感を感じたんです。
それは、合唱とポップスで歌い方が違うからです。
合唱の歌い方
合唱は皆で声を合わせて歌いますよね。合唱を歌っている人で特にソプラノパートの人は基本的に裏声で歌います。
イメージしやすいのが、お笑い芸人の阿佐ヶ谷姉妹さんの歌い方です。
あの出し方が裏声で、コーラスにはとても適している発声法です。
裏声の声は何重にも合わさると綺麗に響きます。
ある高校生生徒さんが合唱を歌うときに地声で歌ったら、一人だけ浮いてしまい先生に注意されたと言っていました。
そうなんです。いわゆるポップスを歌うように、地声で合唱の曲を歌ってしまうと、地声の方が裏声よりも強いため目立つのです。
皆さん、合唱といえば小学校や中学校の音楽の授業で歌いましたよね?
男性パートは音が低いので地声ですが、女性は裏声だったと思います。私は声が低かったのでアルトパートでしたが、思い切り地声を出すということはしていませんでした。
合唱は裏声を使うことが多いということです。
そして、その歌い方で慣れている人が多いので、いざカラオケなどポップスを歌うと、裏声のまま歌うので、声が弱いのです。
そのような生徒さんを今まで何人も見てきました。私も元々は裏声しか出せなかったので、まずはそのような生徒さんには、地声の出し方を教えます。
すると、皆驚きます。これが地声の声なんだ!みたいな感じです。その時に起きる声の状態は、地声で歌うことに慣れていないので、声が震えたりガラガラしたり不安定になります。
それは、私も初めて地声で歌ったとき、同じ状態になり、音がとりにくい現象が起きました。
ですが、安心してください。
ちゃんと出るようになります!
声帯を鍛えることで、地声は必ず安定します。
ポップス歌唱の出し方
合唱は裏声を使い、皆と合わせるように声を出しますが、ポップスで同じような歌い方をしてしまうと全てコーラスの歌みたいになってしまいます。
そして、後ろのカラオケの音に負けてしまい、声量のない人になってしまうのです。
頑張って歌っているのに、いつも声がかき消されるとかマイクに上手く声がのっていない人は、もしかしたらコーラスの歌い方で歌っているからかもしれません。
ポップスを歌うときは、裏声ではなく地声で歌うようにすると良いでしょう。
ただ、女性の声は裏声と地声が混じっているような声の人も多いので、何が裏声で何が地声か自分では判別できないこともあります。
ボイストレーナーなど第三者に聞いてもらうとわかるでしょう。
もしくは自分で録音して聞いてみるのも良いと思います。
地声を出した方が良いパターンの人
①声が小さく声量を出したい人
裏声のまま歌うと、声が細いため声量が出しにくくなるので、声量を出したくてパワフルに歌いたい!という人は地声を鍛えることをおすすめします。
②バンドのボーカル担当の人
バンドは、ドラムやギターなどの音が大きいので、裏声のまま歌うと声がかき消されてしまいます。それこそ、アコースティックな感じでアコギとピアノのみとか静かなバンド演奏なら裏声でもアリかもしれません。
③パワフルな高音を出したい人
例えば、superflyさんとか、小柳ゆきさんなどパワフルな高音の歌を歌いたいという人は、裏声ではなく地声で歌うと良いでしょう。(→とはいえ、全て地声で歌うのは難しいので、サビなど地声で出せない高さのところは、ミックスボイスを使います。)
※ミックスボイスを出すためには、地声も裏声も両方出せることが必要なので、裏声のみ出せる人は地声を出すトレーニングをしましょう。
地声の出し方は、実際にレッスンで習う方が早いので、ここには詳しくは書きませんが、一言でいうと
思い切り出すこと!
これが、裏声ユーザーから地声を引き出す方法です。
声は、地声を使うことでいろんな声を出すことができます。
可愛い声や、太い声、綺麗な声、かっこいい声など。
歌により、使い分けることができるんです。
以前書いた記事も見てみてください。
裏声がもともと出せる人は高音域が得意な人も多いので、地声を身に付けることで歌える曲の幅が広がりますよ。
Soulfulカラオケ教室では声のトレーニングもしています。
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