こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
今まで、いろんな方のレッスンを担当してきて思ったことがあります。
それは、朝に声が出にくいという人と夜の方が声が出にくいという人がいることです。
今回はそんなふとした疑問をまとめてみました。
朝に声が出にくくなる理由
一般的に考えて、朝というのは大体の人は寝起きの時間帯ですが、起きたばかりの声ってどうですか?
なんかいつもより声が低かったり、かすれていたりしませんか?
特に、乾燥している冬の季節では、朝起きると喉がイガイガしているという人も少なくありません。
そして、そんな朝一で歌を歌うということは結構きついものなんです。
午前中にライブってあまりないですよね?そもそも見に来られる人が限られてしまいますが・・・
大体、ライブって夕方以降で夜に行われますよね。
私は高校時代に夏の合宿で、朝起きて、いきなり校庭を走ったことがありますが、本当にきつかったです。
まだ、身体が起きていないのに、動かすというのは、車のエンジンが温まっていないのにスタートするようなものです。
どうなるか?
故障しやすくなります。
喉もおんなじです。
よく、歌う前にはウォーミングアップをといいますが、本当大事ですよ。
夜になると声が出にくくなる理由
では、夜になると声が出にくくなるとはいったいなぜなんでしょうか?
ある50代男性の生徒さんは、いつも仕事終わりにレッスンを受けていました。その方は学校の先生でした。いつも授業で大きな声を出しているようで、歌のレッスン時には声がガラガラしていました。
一方では、別の生徒さんで、50代女性の方は、事務のお仕事をされていて、日中はほとんど声を発しない環境だったそうで、レッスンでようやく声を出すという状態でした。
このお二方とも声が出にくいという感じでした。
学校の先生の場合は、一日中声を張り上げていて、声帯を酷使されていたので、喉が疲れ切っている状態です。
そして、事務のお仕事をされている生徒さんは、声を出さなさ過ぎて、声が出にくい状態でした。
声帯というのは、使いすぎても使わなさ過ぎてもダメなんです。
足の筋肉もそうですよね。全く使わないでほぼ寝たきりになれば、足が細くなり筋肉は少なくなりますよね。また、アスリート並みに使いすぎれば、よっぽど鍛えている人でない限り、傷めてしまったりどこかに支障がきます。
喉も同じです。
そもそも、歌う声と喋る声は違う出し方で、使うところや呼吸も変わりますが、大体の人は喋る声と同じように出してしまい、声帯に負担をかけてしまうのです。
ちょっとわかりにくい表現かもしれませんが、普段の喋っている声が普段着ている服だったとしたら、歌声はどこかパーティに行くときのようなよそ行きの服に着替えるわけです。
そのぐらい、変わってくるということです。
一日中、声を張っている場合は、地声をずっと出していて、声帯に負担をかけています。よく話す仕事に就いている方には、腹式呼吸を身に着け、喉に負担のない話し方をすることをおすすめしています。
逆に女性の方に多いのが、デスクワークであまり声を使わない人の場合です。
そのような人は、仕事上で声を出す機会があまりないので、声帯がほぼ使われず、ある意味、寝ているような状態から歌うので、普通の人より倍、ウォーミングアップが必要です。
声を使いすぎて出にくくなる人の場合は、逆に声帯をマッサージするように声をほぐしていくことが重要です。
地声を出してばかりなので、裏声の筋肉を鍛えることをするのも良いです。
声を使わなさ過ぎて出ない人なら、地声の筋肉を鍛えるために、しっかり声を出していきます。
声は出さなくなると本当に出なくなります。特に高い声は出さないと出なくなります。
加齢とともに高音は出にくくなりますが、それでも普段からトレーニングしている人はキープすることができます。
以上が朝に声が出づらい人と夜になると声が出づらい人のお話でした。
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