こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
前回、前々回と医学的なお話をしていますが、今回も少々医学的なお話を。
突然ですが、自分の舌が歌っているときにどのようになっていると思いますか?
舌は、普段あまり意識されない部分ですが、しゃべるのはもちろん、食べ物を飲み込んだり味覚を感じたり、発音するなど、舌がとても重要な役割を担っていますよね。
今回はそんな大事な舌について声とどのように関係しているのか?お伝えしていこうと思います。
舌の役割
舌は筋肉でできています。口の中で最も大きい筋肉です。
舌は発音する際に必要不可欠です。
食べ物を飲み込むのも、歯で噛み砕いたものを舌が送り込む働きをします。
熱さや冷たさを感じるのも舌です。よく猫舌とか言いますよね。
余談ですが、熱いものが苦手な人は舌先から先に熱いものに触れる?から真っ先に熱さを感じるということをテレビで見たことがあります。
舌先は最も温度を感じやすいようです。
そんな舌ですが、実は発声や歌うときに大きく邪魔をしている可能性があるのです。
発声時の正しい舌の位置と発声を邪魔してしまう位置とは?
通常時の舌はどのような位置にあるかわかりますか?
大体の人は下の前歯の裏側にあるのではないでしょうか?
完全についている人もいれば浮いている人もいると思います。
では、発声時はどうなりますか?
実際に声を出して確認してみましょう。
舌が通常と同じように下の前歯の裏側にあれば正しいです。
もし、舌が奥に引っ込んでいれば、それは舌に相当力が入っている証拠です。
舌に力が入る人、意外と多いです。私もその一人でした。
高音の練習をしているときに、舌が引っ込んでいることに気づいたのです。
これには、原因がありました。
私は小学生のころ、歯科矯正をしていたのですが、その時に舌で歯の裏側を強く押してしまわないように注意されたのです。
そのため、舌を歯の裏側につかないように引っ込める癖がついてしまっていたのです。
それが原因で発声の際に舌を引っ込めてしまい、結果、強い力が入るようになりました。
舌が邪魔しているとわかってからは、舌を意識して声を出すようにしました。
では、実際にどのように舌に力が入っているか確認できる方法があるのでご紹介しますね。
舌に力が入っているか確認する方法
①まず、舌をあっかんべ~とするように出します。
②舌を出したまま、ア~ と声を出します。
③徐々に音を高くしていきます。
慣れないと最初は出しにくいと思いますが、舌に力が入っている人は特に出しにくいと思います。
そして、舌が奥に引っ込もうとする力が働くのがわかるはずです。
声量も舌を出さない状態よりも小さくなるなら、舌の力を使って声を出しているということです。
では、そんな舌に力が入りやすい人の原因とは何なんでしょう?
舌に力が入る原因と舌に力が入ると起こりうる症状
私のように、矯正が原因の場合もまれにあるかもしれませんが、舌の大きさや長さなど人それぞれ違いがあるので、一概にこれと断言できません。
舌は筋肉なので力が入りやすいともいえるでしょう。
舌に力が入ると、舌が固まる=発音が硬くなる=声が硬くなる
以前、下記の記事を書きましたが ↓
歌うときには滑舌が結構関係しているので、舌が硬いと歌いにくくなるのです。
そんな舌を脱力させる方法はあるのでしょうか?
舌を柔らかく、舌に力が入らないようにするトレーニング
①舌を自分の手でつかみながら→(ティッシュなどで挟むと良いです。)
べ~っと前に出します。
②その状態のまま、ア~と声を出します。
このトレーニングをすると、舌が奥に引っ込もうとしても、手でつかんでいるので奥に引っ込まないようになります。
ただ、結構苦しいです。普段いかに舌に頼っているかがよ~くわかりますよ。
舌が前に出ている状態で声が普通に出るようになったら、舌を出さずに通常の発声をしてみます。
すると、声が前よりも滑らかに出ると思います。舌の上を息が滑って声に乗っかるように出ている!そんな感覚が個人的にしました。
つい力んで歌ってしまう人はぜひチェックしてみてください。
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