東京・埼玉の出張カラオケレッスン Soulfulカラオケ教室

カラオケが苦手な人も楽しく上手くなれる!カラオケボーカルトレーナーYUKINOのSoulfulなボイストレーニングブログです。

専門学校時代の話

自己紹介②~歌と地声と裏声と私

 

 

自分の地声を初めて知り、いろんなことに気が付きました。

 

「自分の声って意外と低いんだな」とか

「自分の地声って変な声だな」など、

歌うたびに録音したMDを聞いてはショックを受ける日々(笑)

 

自分の声って録音して聞いてみると大体の人が衝撃を受けるんです。

 

「えっ? 私こんな声していたの?」という感じに。

 

なぜなら、人の声は、中で(自分の内側)聞く声と、外から(他人が聞いている自分の声)聞く声では差があるからです。

 

私は、地声で歌うことに全く慣れていなかったのですが、かといって裏声で歌うと、声がマイクに全く入らず、おかしかったので、地声を少しずつ出して慣らしていくようにしました。

ちなみにカラオケ店では、エコーがあるので、裏声でも多少はマイクに声が入りますが、学校ではエコーはかけずに歌っていたので、裏声だと全くマイクに声が入らず、聞こえなかったのです。

私の当時の地声は、とにかく声が揺れる、揺れる・・・こんなに私の声はか細いんだと気づきました。

 

音を取ることは、元からできていましたが、地声になると意外と音を取ることが難しく感じたり、本当に0からのスタートでした。

録音MDを聞いては、へたくそだなぁと思っていた私ですが、そんな私の声でも、クラスメイトに「YUKINOの声っていい声してるよね」と言われ嬉しかったことを覚えています。

 

そこから、少しずつ私の歌への思いは、変わっていきました。当時は地声を鍛えるなんてできるのかな?と思っていました。

しかし、声ってすごいもので、例えば足の筋肉と同じで、使っていれば鍛えられ、太くなるんです。そして、声が安定するのです。

 

地声が安定する秘密は、まさに私のボーカルスタイルの真骨頂である「息」です。

 

息を使うことができるようになると、私の不安定だった声が一気に安定し始め、低めだった地声がある程度の高さまで出るようになりました。

 

専門学校は2年制ですが、1年生の後半ぐらいから、私の声は変わり始めたのです。

ただ、こんなスタートだったので、小学校の時に描いていた歌い手になるという夢はこっぱみじんに砕かれましたが(笑)

 

しかし、歌に対する思いはまた違ったものとなり、歌を好きだという気持ちだけは変わらなかったのは確かです。

 

歌うって、ある意味スポーツと同じで、体がすべてで心も関係しています。

だから、ちょっとでも心の中で、ダメだなぁとマイナスの気持ちがあると、すぐ声に現れるのです。

 

そして、うまく歌おうという一見良さそうな向上心も、意外と緊張の元となったりします。心って複雑です。

 

そして、歌うことは体が楽器なので、コンディションもいいとき、悪いときがありました。するとどうなるのか?

まるで、スポーツ選手のようなスランプ状態に陥るのです。

まさに一心同体という感じです。

 

心が歌を作っているんだと感じました。よく”病は気から”という言葉がありますが、歌も気からです。例えば、失恋したときに明るいラブソングなんて歌えますか?

 

いや、歌えるかもしれませんが、聴き手には全く響かないでしょう。歌うことはある意味、心を解放させることであり、心が歌っているんだと私は思います。

 

それでは、ここからは専門学校で、私がどんなレッスンを受けていたのかお伝えしていこうと思います。

私が教える立場になってからは、歌手になりたい高校生の生徒さんに、専門学校へ行くか大学へ行くか迷っているという相談を受けることがありました。

 

結論を言いますと、専門学校進学は私はあまり勧めません。本当に歌手になりたいのなら、学校ではなく、ボーカルスクールや個人のトレーナーについてボイストレーニングを受けながら、オーディションなどを受けていく方がいいと思います。

 

なぜなら、専門学校とはいえ、高校の延長線上のような割と生ぬるい環境だったからです。確かに、色々な音楽についての講義を受けたり、講師陣との出会いや、学内で行うライブイベントなど充実している点は良かったです。

 

しかし、レッスンはクラス制で、7人から8人のクラスで、一人の講師が教えるので当然一人一人に対する時間は少ないです。

特に、私は基礎がわかっていなかったので、発声も呼吸もできているのかいないのかわかりませんでした。

 

そういう意味でも、ボーカルレッスンは個人レッスンを強くお勧めします。マンツーマンなら、ちょっとした疑問もすぐに聞くことができますし、自分の声をしっかりジャッジしてもらえるのも個人レッスンのいいところです。

 

実際に私が学校で受けたレッスンは、歌唱の授業や楽器の授業、理論の授業、作詞・作曲など音楽に関わるもの全てを学びました。

歌唱の授業では、課題曲と自由曲があり、一人ずつ順番に歌い、先生が指導していくスタイルで、自分の番以外は椅子に座り見ていました。

 

中には、クラスメイト全員で発声をする授業もありましたが、歌のレッスンは基本的に一人ずつなので、名前順が最後の方だった私は、いつも授業が終わるギリギリでやっと出番になり、やっと歌えたと思ったら授業終了時刻になり・・・

 

名前順で最後のほうの人って損してるといつも思ってました。最初の人と比べて、明らかに割かれる時間が少ないんです。まぁクラスメイトの歌を聞いているのも勉強にはなりましたが、歌手になりたい人は時間の無駄ですよ!?

 

レッスンは個人で受けて、時間があればどんどんライブ活動やオーディションを受けるのが近道です。専門学校は、仲間ができることと、大学のようにスクール生活を楽しみたい人にはとても良いと思います。

 

次は、実際に私の地声が安定した時の感覚など細かく書いていきたいと思います。