どうもこんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
前回、カラオケボイストレーニングの呼吸編をお伝えしましたが、今回は発声編をご紹介していきたいと思います。
カラオケで歌いながらボイストレーニング~ウォーミングアップ編
以前、下記の記事を書きましたが、
カラオケではじめに歌うときは、ウォーミングアップのような曲を歌うのがおすすめです。
歌う前というのは、肩などの上半身や顔の表情筋、顎や首、喉周辺など、いろんな部分が固まっていることが多いです。
そのため、いきなり高音を出そうとしたり、大きな声で歌うと喉に急激な負担がきます。何の準備体操もせず、いきなり50メートルダッシュするようなものです。
では、カラオケでどんな方法で発声練習ができるのか簡単な方法をいくつかお伝えしていきます。
カラオケでできる簡単ウォーミングアップ
1 ノリの良い曲、もしくはあなたが一番好きな曲でハミング
まずは、体を歌う態勢にもっていくために、ハミングと呼ばれる発声をします。
ハミングとは、鼻歌のような発声で、鼻に響きます。
ハミングの感覚は、例えば、人の話を聞いていて、「ふ~ん」と相槌するときの感覚が一番近いです。
ハミングは、音が取りやすいので、正確な音を確認するための練習でもよく使われています。
また、喉に負担が少ない発声法なので、最初に声出しするにはぴったりです。
このハミングを使い、好きな曲を選曲して、カラオケを流します。マイクを使っても使わなくても良いので、ハミングでメロディを追っていきます。
言葉がないことで、音に集中できます。
メロディがあやふやで覚えていないよという人は、ガイドメロディ機能やJOYSOUNDなら声入りの曲もあるので、それらを使いながらハミングすると良いでしょう。
2 リップロールを使い、顔の緊張をほぐす
リップロールとは、唇をぶるぶる震わせながら息を吐く方法の事です。よく、小さい子が遊びでこのリップロールをやっていたりします。
ボイストレーニングではリップロールが有効なウォーミングアップの一つとされています。
やり方は、唇をアヒルの口のように突き出して、そのまま息を強めに吐きます。
振動が唇に伝わると、回転するような状態でぶるぶるぶると続けることができます。
ただ、力が入りすぎると全くできなくなるので、力を抜くことがポイントです。
やりにくい場合は、両手で口元(頬の下部分)を下から上へ持ち上げるようにすると出来る人も多いです。
これができるようになったら、次のステップです。
今度は、息だけではなく軽く声を出しながらリップロールをします。
うまく脱力できている状態なら、長く続けることができ、力が入ると途切れてしまうのがリップロールの特徴です。
リップロールを使うことで、顔回りや声帯周りの筋肉をストレッチする効果が得られるので、歌う前におすすめです。
3 好きな曲で体全体をストレッチ
先ほどのハミングを使いながら、体も動かすことでダブルでウォーミングアップになります。
もちろん、一度に二つの事をやるのは難しいので、どちらかを一個ずつ行うのもありです。
ストレッチを特にしたい部分が、上半身です。特に、肩や首に力が入っている人が多いので、首を回したり、肩を上げたり下げたりすると体がほぐれていくでしょう。
以上が、カラオケでできる簡単ウォーミングアップ法でした。
喉(声帯)も、体もまずは動かして余計な力を抜くことが大事です。また、好きな曲でテンションを上げるのも歌う前の精神状態を良くします。
歌は、心と体、どちらも使うので、リラックスした状態を作り出してから歌うことで、あなたの中で、最大限の歌声を引き出すことができるでしょう。