こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
そろそろ花粉症の季節ですね。
私は、重くはありませんが花粉の影響からか、鼻がぐずぐずします。ボーカリストにとって、鼻は大事です。鼻が詰まっていると呼吸もしにくいので、花粉は大敵なんですよね。
そこで、簡単に花粉を鼻に侵入させないものを見つけました。
それは、ワセリンです!
とあるサイトで、ワセリンが良いという情報を知ってから、この時期になると、ワセリンを鼻の中に塗るようにしてます。なかなか良い感じです。
では、今回の歌い方テクニックシリーズいきます!
第三弾は、語尾の処理についてです。
語尾は、意外とあまり意識されず、なんとなく歌っている人も多いのですが、実はこの語尾の処理の仕方により、歌が断然変わります。
歌が上手くなりたい人は、語尾の歌い方を意識してみてください。
語尾の歌い方パターン
語尾には、何パターンか歌い方があります。
1 語尾を伸ばして、ヴィブラートをかける
2 語尾をまっすぐ伸ばす(ヴィブラートはかけない)
3 語尾を短く切って、息を吐き捨てるように終わる
細かく分けると、まだ種類はありますが、大きく分けるとこんな感じになります。
では、実際どのようにこれらの語尾が歌で使われているのか、解説していきます。
まず、1の語尾を伸ばして、ヴィブラートをかけるというパターンです。
これは、主にバラード曲で、サビの最後の部分に使われることが多いです。語尾を伸ばすと、ヴィブラートがかかる人も多いです。
例に出すと、MisiaのEverything です。
サビ出だしの、You're everything の部分を
カタカナで表記すると、ヨー エブリシーング になりますが、シーングの シー の部分がヴィブラートで揺れているのがわかります。
そして、次のフレーズ
あなたが~ 思うより強く~
あなたが の後の伸ばしている部分と、強く の後の伸ばしている部分にヴィブラートがかかっています。
このヴィブラートについては、掛け方や種類も色々あるので、また別に書いてきたいと思います。
では、2の語尾をまっすぐ伸ばして、ヴィブラートはかけないパターンを見てみましょう。
このパターンは、ヴィブラートを使わない、あるいはあまり大きくは揺らさない歌い方の人が、使っています。
語尾を伸ばすのは、先ほどと同じく、バラード曲などのラストの部分が多いです。
例を出すと、ゆずの栄光の架け橋で見ていきましょう。
サビのラストの1フレーズの部分です。
きみの心へ続く架け橋へと~
かけはしへと~ の最後の と で伸ばしていますね。
misiaの語尾は、揺れているのがわかりましたが、まっすぐ伸びているように聞こえませんか?
これが、語尾をまっすぐ伸ばすパターンです。
では、3の語尾を短く切って、息を吐き捨てるように終わるパターンです。
こちらは、主に歌のフレーズの合間に使われることが多く、リズムの速いポップな曲や、バラードでも使われます。
例に出すと、宇多田ヒカルのAutomaticです。
Aメロ出だしの部分の
七回目のベルで受話器を取った君
ひらがなで細かく歌い方を見てみると、こうなります。
なっ なかいめのべっ るでじゅわきを とったきみ
なっ の部分と、べっ の部分で短く切り、息を吐き捨てているのです。
声は短く切って、息を乗せてため息をついているような出し方です。
この語尾の処理のパターンは、サビでも使われています。
そばにいるだけで その目に見つめられるだけで~
途中の で と、最後の で~ という部分です。
最初の で は、かなり短く声を切り、最後の でぇ~ は、母音の え に向かって、強めに上へ音をしゃくりながら、割と短めに声を切って息で終わっています。
これが、語尾を短く切り、息を吐き捨てるように出すパターンです。
宇多田ヒカルさんは、多く使われています。語尾に息の音をあえて使うことで、臨場感や情感が出ます。
以上が、語尾の処理のパターンでした。
語尾には、大きく分けると、伸ばすパターンと、切るパターンがありますが、それぞれの語尾の切り方を見ていきましょう。
語尾の切り方の種類
1の伸ばして、ヴィブラートをかけるパターンは、そのまま声をフェイドアウトしていく終わり方がほとんどです。
フェイドアウトとは、音が徐々に小さくなっていくことを指します。
バラード曲のラストの語尾は、最後の言葉で伸ばして、揺れながら、徐々に小さくなり終わります。
2のまっすぐ伸ばすパターンは、同じようにフェイドアウトしていく終わり方と、栄光の架け橋のように、最後強めにまっすぐ伸ばして、フェイドアウトはせずに言い切るような形で、スパッと終わる歌い方もあります。
語尾の切り方一つで歌の印象が変わります。
フェイドアウトして終わると、儚く切なく綺麗な印象ですし、スパッと言い切るような終わり方だと、気持ちの良いスカッとした気分や、栄光の架け橋のように、強くたくましい印象です。
では、3の語尾の切り方ですが、語尾が短く、息を吐き捨てるように終わる歌い方です。
息を吐き捨てるように息で終わるのが特徴ですが、声を短く切るときに、先ほどのAutomaticのように、でぇ~ と母音に向かい、音をしゃくって出すパターンと、音をしゃくらずにすぐ切って息を吐いて終わるパターンがあります。
しゃくるパターンは、サビ前のラストの語尾や、サビの合間に使われていることが多く、しゃくらないパターンはAメロなど言葉と言葉の間の短いフレーズ終わりなどに使われたりします。
以上が、語尾の切り方の種類でした。
今回は、文章でお伝えすることが最も難しいテクニックでしたが、この語尾を意識すると確実に歌が上手い人になります。
なぜなら、多くの人が歌うときに、語尾を雑に歌っているからです。途中でぶつっと切れてしまっていたり、なんとなく伸ばしたまま、次のフレーズに入ってしまったり・・・
語尾は意外と見落とされがちですが、終わりよければすべてよし
のように、歌も終わりがとても大事なので、これから歌を練習するときには、語尾も意識しながら練習してみてください。
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