こんにちは。
カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
だいぶ暖かくなりましたね。とはいえ、気温差が大きいので風邪には気を付けたいものです。
前回、前々回の記事では、シニアの方に向けた内容をお伝えしましたが
今回も関連した内容を書きたいと思います。
認知症とカラオケ
最近の60代以上の方々はとても若々しくて、健康な方も多い印象があります。皆さんそれだけ、健康や美容を意識して生活しているのでしょう。
また、そのような情報も多いですよね。
年齢と声の関係は前々回書きましたが、年齢を重ねると様々な病気も気を付けたいところです。
最近、増えているのは認知症です。
認知症は徐々に進む病気ですが、発症してしまうと日常生活で支障をきたすようになります。
私は70代の生徒さんを教えたことがきっかけで、高齢者の身体について知りたくなり、介護の勉強をしました。
実際、現場に入ってみると認知症の方がほとんどでした。
皆さん、認知症と一見思わないほど、お元気です。
そこで、カラオケのレクリエーションを行ったのですが、皆さん口ずさんでいましたが、意外と大きな声で歌う人は一人しかいませんでした。
(もちろん症状の重さや人それぞれの性格もあるので全ての方がそうではありません。)
私は、今まで歌が好きな人、もしくは歌が好きではないが上手くなりたい人を対象に教えてきたので、歌うことが当たり前な環境しか知りませんでした。
しかし、よく考えてみたら、それはボーカルスクールだからであり、一歩外に出れば、歌うことが日常ではない人の方がほとんどなのだと。
カラオケレクリエーションに参加していたのは、30人ぐらいの利用者さんたちでした。視力の低下した方や、車いすの方、言葉を発せなくなった方・・・など様々な方がいます。
私はマイクを皆さんに回して一緒に歌ったのですが、ほとんどの方は声を出していないような状態です。
食事の前にパタカラ体操という口腔運動をやるのですが、歌うこともとても良い効果となります。どうにか皆さんに歌うことの楽しさを伝えたいなと、その時はもどかしく思いました。
声を出すと口周りの表情筋も使いますし、舌の運動にもなります。
カラオケ好きな利用者の方もいましたが、おそらく昔から歌うことが好きだったのでしょう。
カラオケの効果と認知症予防
カラオケは認知症の方にも歌うことで刺激になり、心もすっきりして、とても良いレクリエーションの一つです。
認知症ではないけれど、最近物忘れが気になる!という人や、予防したい人にもカラオケは有効ですよ。
まず、歌うことで声を出します。腹式呼吸で血のめぐりが良くなります。
さらに、歌詞を口に出すことで、口を動かすので顔のストレッチにもなります。
また、声を出すことで声帯の強化にもなります。
そして、ここが一番の重要ポイントです。
歌う=言葉(歌詞)をメロディに合わせて、後ろのカラオケに合わせること
よく考えてみると、歌うことってとても複雑なことを一度にしているのです。
カラオケの場合、言葉をメロディに乗せるだけではなく、そこに後ろの音楽に合わせることが必要です。
一度に二つのことを同時に行うのは脳に刺激を与えます。
家でふんふん・・・と鼻歌を歌う分には、合わせるということは必要ないですが、カラオケで自由に歌ってしまえば、当然リズムがズレます。
昔歌っていた曲など懐かしい曲を歌ってみると、かなり脳に良い効果が期待できそうですよね。思い出すことってすごくいいらしいです。
さらに、認知症予防には、歌詞を覚えて歌うこともおすすめですよ。
カラオケでできる認知症予防の歌い方
ただ、カラオケを楽しむだけでも充分良いのですが、プラス効果を期待できる歌い方を私なりのやり方を伝授します。
カラオケを歌いながら、膝を曲げてリズムにのる
これは、リズム感が悪いという人にもおすすめの歌い方ですが、認知症予防にも良いのです。なぜなら、膝を曲げることで身体全体を使い運動にもなるからです。
そして、身体を動かすことで、身体の余計な力も取れます。
そして、歌いながらリズムに合わせて、膝を曲げるというのは、一度に二つのことをおこなうので刺激になるのです。
リズムトレーニングは意外と難しいので、認知症予防にもいいと思います。
このように、カラオケは歌が上手くなりたい人でなくても、認知症予防になったり、本当に様々な目的で利用できます。
カラオケしながら、健康に楽しく!って素敵ですよね。
歌は何歳からでも遅くありませんよ。
Soulfulカラオケ教室では体験レッスンを行っています。
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