大変お久しぶりの投稿となってしまいました。
こんにちは。カラオケボーカルトレーナーのYUKINOです。
コロナ禍になってから実は、私事ではありますが、出産をしまして日々子育てに追われていました。気づけば、ブログを更新する時間もなく、月日が経っていました。
すみません。ただの言い訳でした。
コロナ禍で、以前よりレッスンは減りましたが、このブログを見てくださる方はコロナ前と変わらずいることに驚きとうれしさがあります。
同時にもっと情報を発信していきたいという思いが強くなりました。
出張レッスンは細々ですが続けております。
今後は、実はコロナ前に考えていたYouTubeもやっていこうと思っています。
ブログも見てくださる方がいる限りは続けていこうと思いますので、引き続きよろしくお願いします!!
さて、久々のブログ内容ですが
前々から触れていたミックスボイスについてです。
最近のボイトレは昔よりもかなり進化しています。医学的と言っても過言ではないです。
お腹から声を出してなどの感覚的なボイトレでは全く感覚がつかめなかった私がミックスボイスを知って世界が変わったよ!という話をしようと思います。
ミックスボイスとの出会い
以前、私が専門学校時代に裏声でしか歌えていなかった事実を知った記事を書きましたが
地声を知り、私の歌声は徐々に変わっていたのですが、元々低い声だったため、高音になると喉を細めてもう力任せに出すしかできず、それはそれは苦しい歌い方だったのです。
そんな私が、たまたまネットで知ったSLS(Speech Level Singing)でした。
SLSとは、アメリカのボイストレーナー セス・リッグス氏によるボーカルメソッドです。いわゆるミックスボイスに繋がる発声方法を考案したボイストレーナーで、日本でもセス氏の公認のSLSボイストレーナーさんがいるのです。
私は、当時いろんなボイトレ教室に体験していたので、真っ先にレッスンの申し込みをしました。
名前はあえて伏せますが、某有名ボイストレーナーの方でした。
レッスンは最初、ごく普通の音階で、母音であえいおう~と音階に合わせて声を出しました。そして、あぁだんだん出しにくくなってきたぞというゾーンへ入りました。
かなり高いところまで出して、いったん終わりました。
私の声について先生はこう言いました。
『かなりpullしてるね。』
私 『!??』
突然の英語によって動揺を隠せない私は、脳内では『Pullって何だ?押す?引く?あれ?どっちだっけ?←バカです』と一人会議。
Pullとは、英語で訳すと、引く です。
SLSボイトレ的に言うと、高い声を無理やり出してシャウトしている状態のことをいうようです。
次に、先生に、目玉の親父みたいな声でやってみようと言われました。
目玉の親父?そんな変な声は自分一人の時はやったことあったけど、人様の前で、しかも、こんなすごい先生の前で出すなんて恥ずかし~と思ってしまいました(笑)
でも、ボイトレ、歌うことに恥ずかしいことなんてないのです!
ふざけてるなぁと内心思いながらも、その変な声で先ほどとは違うオリジナルの音階で声を出してみると、あれ?さっきより楽に高いところまで出ているぞ?という不思議な感覚になりました。
これぞ、私のミックスボイスとの出会いでした。
その声だと、不思議と高音が出ているのです。その声は裏声でもないし、地声でもないという初めての声でした。
私は、地声と裏声の落差が違いすぎて、音量が変わっていました。地声は抜けないように強く出しすぎていたし、裏声は逆に力が入らずに弱々しい声でした。
その頃、他のボーカルトレーニングも受けていましたが、裏声は鼻に響きを集めて出す!とか顎を突き出すとか自分にはあまりしっくりきていませんでした。
ミックスボイスを使えば、この極端な落差がなくなり、全部地声で歌えているように聞こえるのかもと思いました。
しかし、この変な声で歌うのはいくら何でもおかしすぎない?と疑問が湧きましたが、SLSボイトレは、このミックスボイスを出すことで、低音から高音まで一本の線でつなげるという目的で、声のあらゆる不調を病院の薬のように治していく、いや、身体の不調を整えていく整体のような感覚に近いですかね。
とにかく、ここなら声の悩みを解決してくれそうだと思い、しばらく通うことにしました。
大体、声の悩みといえば、高音が出ない人が多いようで、SLSボイトレでは様々なメソッドで声を出しながら矯正していくイメージでした。
私の場合は、高音になると、地声を引っ張って喉を細くして出していたので、変な声を出すことで声帯の緊張をほぐし、同時に弱かった裏声の筋肉を鍛えていくものでした。(すごく簡単に言いましたが本当はもっと複雑で難しいことをしています。)
歌にこの発声をどう生かしていくのか?はまた別の記事にて書いていきたいと思います。
以上が私とミックスボイスの出会いと衝撃的な声の変化でした。